JICA海外協力隊の世界日記

コスタリカ便り

コーヒーが美味しい

コスタリカのコーヒーはアラビア種で、日本ではブルーマウンテンに次ぐ高級品です。

専門店だと100gで1,000円以上します。そのコーヒーを毎日自宅や職場で飲めるのは幸せです。当地ではスーパーマーケットなどで1袋250g入りのコーヒーを、僅か200円ほどで購入出来ます。味や香りは、価格が4倍もする当国の有名ブランド、“カフェ・ブリット”には及ばないですが、気軽に何杯も飲めるのがいいところです。

コーヒーはバナナやパイナップルと並ぶコスタリカを代表する輸出農産品です。全生産量の90%は日本や欧米諸国に輸出され、僅か10%が国内で消費されています。しかし、国内消費量の50%しか賄えないので、残り50%は隣国のニカラグアなどから輸入しています。15%の関税を払っても輸入品の方が安いのです。ですから、私が普段自宅や職場で飲んでいるコーヒーは、実は輸入品か、コスタリカ産とブレンドされているものかも知れません。

コスタリカに赴任する前に、JICAサンホセ支所から赴任前留意事項の配布があり、その中に「プラスティック製ドリッパーを持参すると便利」とありましたが、実際に1~2人用のドリッパーを持参して大正解でした。ドリップ用のペーパーは、キッチン用ペーパータオルなどでも十分代用できます。上の写真は、スーパーなどで売られているポピュラーなコーヒー「1820」と、日本から持参したドリッパーです。ちなみに、コスタリカは1820年に初めて自国産のコーヒーを輸出して経済の立て直しを図ったとのことです。

さて、もう40年前に遡りますが、当時私は青年海外協力隊員として、エルサルバドルのサンタアナ市に赴任しました。サンタアナは同国の北部にある第2の町で、近郊には国内でも有数のコーヒー生産地がありましたが、下宿先で飲ませてくれるコーヒーは、豆を炒ったものではなく、豆を取ったあとに残った果実や皮を鍋に入れて煮出したもので、決して美味しいものではありませんでした。街の食堂でもコーヒーと言えば、そのコーヒーもどき?か、値段が高いネスレ社のインスタントコーヒーしか置いていなかったものです。おそらく、当時コーヒーはエルサルバドルの貴重な輸出産品として100%輸出されていたものと思われます。

さて、コスタリカでは乾期を迎えると最後の収穫期を迎えます。これは焙煎機の写真ですが、新豆を焙煎するいい香りが漂ってきませんか。

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