JICA海外協力隊の世界日記

ザンベジ川へは徒歩3分

農家さんの挑戦

今回は、任地での活動の1つである「ネリカ栽培の普及」をお伝えしたいと思います。ネリカはアフリカで開発された新しい品種であり収量が今までの品種と比較しても多く、主食であるメイズ(トウモロコシ)の3〜5倍の価格で取引される作物です。他の作物と一緒に栽培できるので悪天候等の不作が起きても「この畑は何も収穫出来なかった」という最悪な事態を防ぐことが出来るので、収入向上を目指す農家さんには最高の作物になります。

農家さんにも稲作は「水が多く必要」「お金になる」という事は知られていましたが、年間降水量1000mmという任地では積極的に手をあげる農家さんはいませんでした。そこで、7月の毎日晴れの日が続く中、川が近い畑の一角を農家さんに借りて数株作付けを行い無事穂をつける事が出来ました。これを見た農家さんも「ここでも稲作が出来る」と広めてくれたお陰で、様子を伺いに遠くから来たり、「挑戦したいので種籾を分けて欲しい」と言ったりする農家さんも現れました。英語が分かる農家さんと一緒に家に伺い種まき方法を指導し、一緒に見本1列の田植えを行いました。あとは農家さんのやる気に任せました。

結果的に5組の農家さんに種籾を渡す事ができ、4組が種まきを行ってくれました。現段階で2組の農家さんが育苗に成功しました。出芽しなかった農家さんも再挑戦の依頼をしに来るなど積極的な姿が見られるようになりました。ザンビアでの農業は草むしりを積極的に行わないので、今後も指導を続けていきたいです。

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