まるタイ日記(丸山隊員は帰国しました。)

RSS

丸山 栞
東京都

タイプ/職種
青年海外協力隊
日本語教育
派遣国
アジア
タイ トラン県 ムアントラン郡
一言メッセージ
縁あって2度目のタイ。1度目のときに住んでいた東北部とも比較しながら、南部の暮らし、タイのあれこれをレポートしていきます。

 

スクリーンのむこう

2017.02.20

活動

高校2年生が、日本の中高生とテレビ電話をしました。お相手は、昨年末にウィチェンマトゥ学校との年賀状交換に協力してくれた、東京のトキワ松学園の生徒さんたちです。1時間ほどの交流で、おたがいに、自己紹介、学校紹介、町の紹介などをしました。
でも、ここに至るまでの準備は、スムーズではありませんでした。というのも、学校紹介の原稿が、なかなか出来上がらなかったからです。日本語を2年間学んできて、既習の単語や文法で言えることもたくさんあるはずなのに、生徒が考えた原稿では、学校名と校長先生の名前と生徒数と創立年を言って、おしまいといった具合。当初は、1分にも満たない薄い内容でした。

そこで、「日タイの高校で違っていること」に注目するように、アドバイスをしました。たとえば、タイの学校では、生徒は校舎内でくつを脱ぎ、くつしたで生活しなければならないこと(そのため、生徒のくつしたには大きな穴があいていることが多い)や、女子生徒は髪を短く切らなければならないこと(生徒がどこに出かけても、髪型から中高生であると識別でき、周りの大人が生徒を見守ることができる)などが、その例です。すると、生徒からもいくつか学校紹介の案が出て、毎朝国旗掲揚しながら国歌斉唱すること、毎週水曜日の朝はエアロビをすること、仏教関連の日には朝礼でいつもより長くお経を唱えること、校内に植物園や会議棟があることなども、発表に盛り込むことになりました。
テレビ電話での交流は2月20日。直前は、高校3年生の卒業式(2月16日)や健康診断(2月17日)のため、日本語の授業がつぶれて、十分な練習時間がとれませんでした。それまではのんびり構えていた生徒たちですが、いざ本番が目の前になると、とたんに焦りだし、急ピッチで準備を始めました。ギリギリでなんとか間に合わせるというのが、彼らのやり方のようです。

しかし、いつも、にぎやかなタイの生徒が、テレビ電話のときには恥ずかしがって、口数少なくなることには驚きました。それでも、プログラムに沿って、学校紹介や町紹介をして交流を進めました。タイ側の町紹介のとき、トランの美しい海や島を写真とともに紹介すると、日本の生徒さんたちからも歓声が湧きあがりました。また、日本の制服を紹介してもらうと、タイの女子生徒たちがしきりに「かわいいなぁ」と呟き、中学生と高校生の制服の違いなどにも関心を持って聞いていました。
自由質問タイムには、タイ側は、「韓国スターが好きですか」などと尋ね、日タイがK-POPの話題で意気投合していました。一方、日本側も、「今、タイの学校で流行っていることは何ですか」と質問し、男子生徒が「カードゲーム」と答えていました。タイの生徒にとっては、まだ一部日本語が難しかったですが、それでも、同世代の日本人の生の日本語を聞けたこと、そして、日頃学んでいる日本語が日本人に通じたことは、とても貴重で価値ある体験でした。
ところで、テレビ電話交流を通してわかったことなのですが、どちらの学校も、1916年に女性によって創立され、昨年100周年を迎えました。奇しくも創立年が同じで、不思議な縁を感じます。またこうやって、生徒が日本人と交流する機会が持てたらいいなと思います。