JICA海外協力隊の世界日記

まるタイ日記

先生の日

先生に感謝するタイの学校行事。この式典では、生徒が教師の前にひれ伏して、手づくりの飾りを手渡します。この飾りは、仏教の儀式でよく使われる脚つきのお盆を美しく装飾したもので、ふつうは、お花やビーズなどでシンプルに飾りつけます(写真1)。

しかし、そこは手先の器用なタイ人。生徒たちの遊び心がうずいて、個性豊かな作品がそろいます。たとえば、学校のシンボルであるダイヤモンド(写真2)、富士山(写真3)、細胞核の断面図(写真4)、すき焼き鍋(写真5)、理数科目の教科書(写真6)など。アレンジの方向性は、さまざまです。

式典がおわってから、日本語クラスの生徒も、小さな白いお花を一輪くれました。お花の名前は?と聞くと、菊とのこと。仏花のイメージがあるため、「日本では、亡くなった人に供えるお花だよ」と伝えると、生徒は焦った様子で「ちがう、ちがう」と否定していました。もちろん、タイの文化ではまったく問題ありませんので、ありがたく受け取り、教室に飾りました。生徒が先生に感謝を示すこの日、わたしも生徒たちに「ありがとう」と言いたいなぁと思いました。

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