JICA海外協力隊の世界日記

まるタイ日記

菜食週間

町中に黄色い旗がなびく季節となりました。タイでは、旧暦9月1日からの9日間が菜食週間にあたり、今年は10月20日から28日まで実施されます。もともと中国から伝わってきた風習ということもあり、華僑の多いプーケットなど、タイ南部ではとりわけ盛んにおこなわれているようです。菜食週間中、ほとんどの飲食店はベジタリアンフードを販売します。スーパーやコンビニでも、菜食対応のお弁当、カップヌードル、おかし、調味料などが売られます。乳製品や卵も食べてはいけないので、わたしのお気に入りのケーキ屋さんも、ここ数日は店を閉じています。

いつもは閑散としている三法師祖廟(中国式神社)も、菜食週間にはにぎわいを見せ、周辺にもたくさんの出店が並びます。白装束をまとって、家族や友達と参拝する人たちも多く見かけました。境内の広い食堂では、おばさんたちが包丁を手に、大量のレタスや冬瓜を刻み、精進料理を作っていました。精進料理は、信者のために無料で提供されます。

境内では、こんなものを見つけました。和製クリスマスツリーのような見た目で、金色や銀色の紙を折って作られています。40cmくらいの小さいものから、1mくらいの大きいものまで、サイズもさまざまです。これを燃やして、天にいるご先祖様に金銀やお金を届けるそうです。中国文化が色濃いのもトランの特徴。この“天界へのお届けもの”も、祖先が守り伝えてきた文化を受け継いでいる証しといえましょう。

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