JICA海外協力隊の世界日記

コンポントムびじょん

#2 コンポントムの概要と変わった名産!?

コンポントムからこんにちは!

今回は、任地であるコンポントム州の概要についてお伝えしていきたいと思います。 

私の住むコンポントム州は、カンボジアのど真ん中・おヘソ部分に位置する州。

地元の人々は、この位置関係からコンポントムのことを

「カンボジアの心臓」と称することも。

首都プノンペンから約2時間半、

アンコールワットのあるシェムリアップからは約2時間という好立地。

交通の要所的な意味も兼ね、こう呼ばれているのだと思います。

首都プノンペンからは国道6号線で168km

ちなみに同僚から聞いた話ですが、この「168」という数字、

中国のラッキーナンバーなんだとか。

このため、中国からの投資が増えていくのでは・・・?と同僚。

現在、サンボープレイクック遺跡へ向かう道路沿いの土地には

リゾートや高層ビルなどの建設が予定されているそう。

残りの任期は1年ですが、数年間で風景が急激に変わるんだろうなぁ・・・

コンポントムのみならず、カンボジアには「168」と付いたレストランやゲストハウスが多いんです。

そういうことだったのか~!と、この話を聞いて納得。

カンボジアの大手バス会社「Soliya」にも、「168」という数字がついています。

そして、コンポントムは6つの州とトンレサップ湖という湖に面しており、

面積は13,810㎢。

日本の福島県と同じくらいです。

行政区画としては、

8つの群

81のコミューン

737の村

に分けられるそう。

黄色い橋がトレードマーク、コンポントムを流れるセン川。

フランスの「セーヌ川」が由来しているそう。

現在の呼称「コンポントム」となる前は、

元々「コンポンポットム」と呼ばれていました。

コンポン=港の意

ポッ=蛇の意

トム=大きいの意。

昔々、セン川のほとりに大きな湖があり、そこには2匹の大蛇が住む大きな洞窟がありました。

この周辺に住む人々は、仏教の神聖な日にはこの大蛇を頻繁に見ていたそうな。

そしていつからか、その大蛇は姿を消しましたが、

人々はこの地を「コンポンポットム」と呼ぶようになりました。

時は流れフランス植民地時代、カンボジアの領土が州単位に分けられました。

その際、地域の人々の話し言葉により州名が名付けられ、

現在の「コンポントム」となった、と言われております。

また、人口統計が始まったのはUNTAC統治時代。

1993年には49万人だったと言われていますが、この当時は踏み入れない地域もあったので実際にはもっと多かったと思われます。

ちなみに同僚情報では、2018年の統計では約80万人。

産業としては、農業が主。

主要作物はお米。

お米農家さんは、収入を1日あたりに換算すると1日5ドルの稼ぎと言われています。

その他、落花生やカシューナッツ、緑豆などの豆類、檳榔、

スイカ、バナナなどの果物やヤシ砂糖など。

珍味としては食用コオロギが有名。

セン川沿いには、重厚感のある巨大コオロギ像も。

子供達が登ったりと、遊び場にもなっている模様。

市場周辺には、「虫屋台」も。

名産のコオロギは甘辛く味付けされており、

エビなどの甲殻類に近い味。

ほとんどの方が「桜エビ」に似ていると表現します。

食虫といえば、

アリ(とその卵)や

羽アリも食べます。

毎日市場で販売されているので、人々の日常的な食である模様。

料理にしれっと入っているため、気づいたら虫を食べていたこと多々。

コオロギが名産なんて面白いですよね。

コオロギ農家についても現在取材を開始したところなので、

後日お伝えできたらと考えております^^

コンポントムの観光で変わり種をお探しなら、

ぜひコオロギ像を拝んでください。

話のメインがコオロギに傾いてきてしまいましたが、

今回はこの辺で。

最後までお読み頂きありがとうございました!

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