2018/10/03 Wed
文化
モラルと自己管理
最近イライラしているせいか、嫌なことが続きました。 周りにも伝わっていたのか、2日連続で慰め(?)のバラの花をもらいました。 人に落ち込んで、人に救われて、ずっとそんな繰り返しだなと思うこの頃です。
最近あったショックなこと。 それは、バラの後ろに写っている鍵付きの戸棚にまつわる出来事でした。 モロッコの学校では、休み時間に持ってきたお菓子を食べます。 子どもたちがあまりにもたくさん持ってきて食べきれなかったので、クッキーとみかんを「来週の月曜に食べようね」と、鍵付きの戸棚にしまいました。
そして月曜に見たら、見事にクッキーだけなくなっていた。 別に、食べたかったのに、ショック!という食い意地の自慢ではありません(笑)が、ただ、先生達しか開けられない場所に置いていたものがなくなっていたこと、そして周りの先生が「よくあること」として流したことに、久々のカルチャーショック。がーん、と、イライラがきました。
でも、よく考えてみると、「学校」という共有スペースに私物を置いていて、盗られるのは自己管理の甘さ以外何でもない。
日本は安全なので、物がなくなったら「盗った人のモラルの低さ」の問題になります。 学校でも、ロッカーや机には鍵がありません。生徒の物がなくなったら、学校の管理責任の問題になります。 日本は、物を盗るようなモラルの低い人は自分の周囲にはいないだろう、という前提の上で成り立っているのかもしれません。
でも、一歩外に出ると? そういえば、ドラマで見るアメリカの中学校って、一人ずつ鍵付きロッカーだよな? インターナショナルスクールに子どもを通わせるお母さんも、「忘れ物したら次の日にはなくなってる」って言ってたよな? …もしかしたら、日本の感覚がズレているのかも。 今回はクッキーだったけど、なくなって困るものは自分の責任で管理しないといけない。
そして、日本の子どもたちには、もう少し自分の物を管理する能力の大切さを教えないといけないのかなぁと感じた出来事でした。
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