2015/07/18 Sat
その他
日本の技術はパナマでも!
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キハダマグロの完全養殖に挑む!
クロマグロの完全養殖に成功した近畿大学!
その近畿大とパナマ政府、そしてJICAが、キハダマグロの養殖を進めています。
魚の完全養殖とは?
成魚が卵を産む→卵が孵化する→稚魚→成魚→卵を産む
というサイクルが成り立つとOKだそうです。
すでに、稚魚に育つ段階まではクリアされており(ここがとても難しいらしい)、2年後に卵を産めば完全養殖 成功!となるわけです。
この日は、雨の中、数時間の作業ののち、海上のいけすで育てた稚魚がボートで運ばれてきました。マグロはストレスに弱いので、一匹ずつポリ袋に入れられて。
3週間ほど前、海上のいけすに移された稚魚たちが、3倍の大きさ、20センチ前後に成長して研究所に帰ってきたのです。
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研究所では、電波発信機や個体番号を書いたタグを背びれにとりつけます。一刻を争う緊迫した様子は、さながら手術室のよう。
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今回、研究に携わっている近畿大学の先生たちのお話を直接お聞きすることができました。自然保護と食文化という、時には衝突してしまう価値のバランスの取り方が絶妙だなあと、すっかりファンになってしまいました。
先生たちからは、一緒に働いているパナマの人たちの真面目さへの感謝の言葉も出てきました。「他の国では、こうはいかなかったかも」という言葉に、パナマ人ではない私なのに、何だか誇らしい気分になりました。
ところで、この水槽も日本製。
日本の素晴らしさを改めて感じる、パナマでの日々です。
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