JICA海外協力隊の世界日記

太陽と海と雨の島

始業式

 3ヶ月の長い夏休みを経て、今日(8月7日)は娘の学校の始業式でした。私の娘は日本でいうところの年長さんに相当し、ミクロネシアではK5というクラスに在籍しています。昨年度は言葉や文化の壁にぶつかることもありましたが、まわりのやさしいお友達のおかげで何とか一年間過ごすことができました。昨年在籍したK4クラスは10名程度の子供たちしかおらず、こじんまりしていましたが、K5になると30名近い子供がいるので教室内の雰囲気も多少異なるものになりました。

 まずは各クラスで先生の紹介やクラスルール、トイレの使い方などを確認したあと、全校生徒が校庭に集まり全校集会が行われました。年中さんに相当するK4クラスから、高校3年生に相当するSeniorクラスまで、14学年がひとつの校舎で学んでいますが、各学年1クラスしかないので、全校が集まっても300人程度の生徒しかいません。ミクロネシアの強い日差しを避けるために、校庭の片隅にできたわずかな日陰に集まり、先生方の話を聞いている様子は少し微笑ましかったです。

 昨日行われたオリエンテーションでは、最高学年のSeniorクラスのお姉さんたちが素晴らしい発表を見せてくれました。夏休み中にミクロネシアから選ばれた4名の高校生がアメリカ本土に行き、そこで行われたリーダーシップの研修についての発表でしたが、内容、声量、表情、ジェスチャー、プレゼンテーションソフトの使い方などとても素晴らしいものでした。日本の高校で同世代の子供たちを指導していましたが、同じようなことができるかといえば、なかなか難しいのではないかと思います。

 理数系が強い日本の子供たち。発表や芸術の分野で豊かな才能を見せるミクロネシアの子供たち。得意分野を伸ばしつつ、苦手分野を克服していくにはどうすればよいか。なかなか難しい課題です。

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