JICA海外協力隊の世界日記

太陽と海と雨の島

General Assembly

 7月30日に教育局の教科指導を担当している職員の会議の中で、今年のGeneral Assemblyは8月2日(金)の午前10時からネッチ小学校体育館で行うとの発表がありました。General Assemblyとは、新年度が始まる前にポンペイ州の教員が集まる会議のことで、各教科の指導主事から、今年度の指導計画の解説などが行われます。8月2日の9時半ごろ、私はネッチ小学校に向かうために準備を始めましたが、周りの同僚たちからはそんな気配を感じられなかったので、「10時からGeneral Assemblyだよね?」と確認したところ、「8月5日に延期になったぞ、言わなかったっけ?ごめんね。」との返事が返ってきて驚きました。その後、教育局のFacebookに延期のお知らせが入ってきました。ポンペイではいまだに口コミが情報伝達の手段として大きな役割を担っています。きっと現地の先生方もFacebookの情報よりも、延期の情報を早く入手していたことだと思われます。

 8月5日の8時50分ごろ、オフィスで同僚から「General Assemblyに行くぞ」と声をかけられました。私は「10時からでしょ」と反応しましたが、強く主張してくる同僚に渋々ついていきました。少し前に開催されていた、ミクロネシア連邦全州から先生方が集まる会議ですら時間通りに始まらなかったのに、州内の会議が時間通りのはずはない、どうせいつもの2時間遅れだと思っていましたが、会場について驚きました。なんとすでに会議は始まっていました。パンフレットを見るとそこにはちゃんと「9時開始」と書いてありました。
 ポンペイで暮らして1年が経ち、おおよその習慣はもう理解できているつもりでしたが、それは思い上がりであったことに気づいた出来事でした。なんでもかんでも2時間遅れだと考えていた思い込みや開始時間の確認を怠ったことなどは、それをよく象徴しているものだと感じました。会場で同僚に「遅刻してごめんね」と言ったら、「気にしなくていいよ。ここはポンペイだから。どうせ午後の会議は時間通りには始まらないから、ゆっくりお昼ご飯を食べてきていいよ。」と言われました。
まだまだ任国研究が足りないと感じた出来事でした。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ