JICA海外協力隊の世界日記

太陽と海と雨の島

清掃活動

 2月16日にミクロネシアのJICA帰国研修員同窓会の主催による清掃活動に参加しました。参加者は同窓会の人々、高校生、日本大使館関係者、JICA関係者の人々でした。JICA帰国研修員同窓会とは、日本で様々な研修を受けたミクロネシアの人々の組織です。年に一度このような清掃活動を通じてごみ問題の啓発活動をしているとのことでした。

 報道を通じてマイクロプラスチックの問題は世界中に広く知れ渡るようになりました。しかし大洋州の島国で急激な生活習慣の変化に伴い増え続ける廃棄物の処理問題は、まだあまり認識されていないように思います。先進国や大陸から距離があり、また輸送手段が限られ、さらに非常に狭い国土の中で廃棄物の処理、埋め立て、リサイクルを進めることは、他の国と比べて非常に困難を抱えています。そんな中で、今回の活動は高校生を含めた現地の人々に、廃棄物問題を考えてもらう良いきっかけとなっているように感じました。

 一見きれいに見える海岸も、海流や風の影響で集まったごみがところどころに見つかりました。日本でも年に何回か高校の行事としてごみ拾いを実施しましたが、生徒たちのモチベーションをあげて行うことは難しいことでした。しかし、ミクロネシアの高校生は楽しくおしゃべりしながらとてもよくやってくれていました。なかなか入っていくには勇気がいる場所にも高校生たちは積極的に入っていき、一生懸命ごみを拾っていました。この若者の中からミクロネシアの美しい自然を守る人材が生まれてくれたらいいなあと感じました。

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