JICA海外協力隊の世界日記

わたる が かたる、東ティモール っぽい 話

ティモールの献血事情

ご無沙汰しています。

今回は東ティモールでの献血についてのお話です。

ある日の月曜。
朝起きて、活動先に行こうとしていたら、携帯が鳴りました。
活動先の同僚からです。

妊娠した奥さんが手術することになるから、血が必要だということです(その後、無事に女の子が生まれたそうです。おめでとうございます)。血がないとなったら、このように知り合いを呼んだりするのですね(この辺りは昔の日本も同じような感じだったのかしら。むかしのドラマでそんなシーンがあったような)

ここの献血ですが、成分献血のようなものはありません。

そのため、太い針をずぶっとさして、赤い血をどくどく抜いていくタイプです。
血の量はどうやってどうやって量を測るのだろうと、見てみたら、秤にパックをのっけてメモリを見ます。うーん、アナログ。

写真が横に表示されてしまいますね。まあご愛敬で。

ここの献血のシステムですが、東ティモール赤十字がドナーの管理などを行っています(日本も献血するときは赤十字ですね)。様々なイベントでテントを設営して、まずは献血についての情報発信をしています。
ティモールの人たちは自分の血液型を知らない場合があるんですね、そこで「血液型調べてあげますよ!」とノボリを立てると、結構な人が集まります(時には行列になることも。みんなすごい血液型知りたいんですね)。血液型を調べた際に、希望者にドナー登録してもらいます。このようにして、血液が不足した時や、緊急で必要になったときには、ドナーの中から必要な血液型の人に連絡を取り、病院に来てもらい、献血してもらうシステムです。
僕は今回の献血が2回目なのですが、1回目は赤十字のお姉さんから「今日これから血が必要なのですが、これから病院に来れますか?」と電話が来ました。
ほんとに緊急で血が必要な時は警察や軍隊の皆さんが着て、緊急の対応をするときもあるということです。僕が来た時も何人か警官の人がきてました。

今回で2回目でございます。ああ、疲れた。やっぱり血を抜いた後はフラフラしますね。日本の献血と同じように、献血した後はお菓子やジュースをたくさんくれます。

今日もどこかで、日本人の血が入ったティモール人がいると思うと、頑張って血を抜いたかいがあるもんですね。小さなことから貢献してます。

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