JICA海外協力隊の世界日記

ウガンダ・ライフ〜小学校の先生〜

掛け算マスター

日本の小学5年生に掛け算九九を尋ねたら、その大半の子どもは答えられるかと思います。

私の配属先は、掛け算九九に苦手意識を持っている子が多く、100%暗記できている子どもがいないのが現状です。

その理由として日本のように、暗唱をして覚える文化がないからではないかと感じています。

一度、同僚の算数の先生に「ウガンダでは掛け算九九は覚えさせないの?」と尋ねたことがあります。

「掛け算は使ってたらそのうち覚えるから大丈夫だよ!!」という返答が。

(うーん、小学校低学年で掛け算を習って彼らはもう5年生。習ってから3年以上経ってもまだ九九を覚えてないのに、この先どのタイミングで覚えるんだ?! やっぱり、7年生でも九九覚えてない子も普通にいるぞ!)

ということで、

2学期から5年生の掛け算九九暗記を促進するため『掛け算マスター』を始めました!

「掛け算マスター」とは写真の通り、掛け算九九を私の前で唱え、20秒以内に間違えずに言えたら自分の名前の該当する場所にスタンプを押すという簡単なものです。挑戦は1日1回までです。

給食の時間、放課後、土日を使って子どもたちは掛け算マスターに挑戦しています。

掛け算マスターの表は、各クラスの見えるところに掲示をしています。

(ウガンダの他の小学校教育隊員がやっていたのを真似させていただきました!)

IMG_7931 中.jpeg

今年度、私が教えている5年生は負けん気が強い子どもたちが多いためわざと教室の目立つ場所に表を掲示し、クラスメイトの進捗を見られるようにしています。

開始1ヵ月で20人以上の合格者が出ています!

教室やドミトリーでお互いに掛け算九九を確認しあっている姿も見られています。

5年生は200人以上いるので、スキマ時間を使い毎日、地道にテストをしていこうと思います。

2学期も残り1ヶ月。合格者をもっと増やせるように子どもたちに働きかけていきたいです。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ