JICA海外協力隊の世界日記

Pole pole Life in KENYA

活動紹介 その7

はばり?

今回は先日「活動紹介 その4」でアルファベットの授業の様子を紹介させてもらった女子の職業訓練クラスでの、仕事の学習の様子をお伝えします。

このクラスでは職業訓練としてビーズワークやマットメイキング、裁縫や理容の勉強を行っています。

ケニアのビーズを使った製品で使用されるビーズはけしの実大の小さなものや大豆くらいの大きなものが主流。

この学校でもそれらのビーズを使用しています。

話は変わって、わたしの住むナクルという町からナイロビや他の都市に行く時、マタツというハイエースの乗合いバスを利用します。

去年そのマタツ乗り場で、一人のアクセサリー職人と出会いました。

彼はナクルに住んでいて、自宅でガラスビーズや木、真鍮や皮革を使ってアクセサリーを作っています。

彼の売るアクセサリーが気に入ったわたしは何度か指輪を購入し、会うと立ち話をするようになりました。

ある日わたしの仕事の話になり、特別支援学校でボランティアをしていることを伝えると、

「自分も何か力になりたい。生徒たちに自分の持っている技術を教えたい」と話してくれました。

それから彼はときどき来校し、このクラスでアクセサリー作りを教えてくれることになりました。

今までとは違う新しい材料で、生徒たちは触れたことのない道具を使い始めることになりました。

しかしその過程はとても新鮮で、おもしろかった様子。

アクセサリー職人の彼と生徒たちも次第に打ち解けて、たくさんのネックレスが完成しました。

こちらの学校では完成した製品を来校者に販売することで次の材料を購入する費用にあてています。

先日ナクルを訪れたわたしの担当VCさんがこちらの学校にも足を運んでくれました。

VCさんはいつも生徒たちの活動を応援してくれていて、来校すると彼女たちの製品コーナーを見に来てくださいます。

今回新商品ができたことを伝えると、いつも通り彼女たちの教室を覗いてくれました。

そして販売員となった制作者の一人である生徒と一緒に接客の実践が始まります。

生徒:「こんにちは、いらっしゃいませ」

VCさん:「ネックレスがほしいのだけど、見せてくれますか?」

生徒:「いろんな種類があります」

VCさん:「一ついくらですか?」

(ここで生徒が勝手に値段を決めそうになりましたが、先生に確認するよう伝えました。笑)

生徒:「300シルです」

VCさん:「もうちょっと安くなりませんか?」

(困る生徒。笑)

VCさん:「冗談よ、3つください。いくら?」

生徒:「300・・・600・・・うーん」

(ここでわたしと一緒に計算をしました)

生徒:「900シルです」

VCさん:「これでお願いします(1000シルを手渡す)。」

(わたしと一緒におつりの計算をしました)

生徒:「100シルのおつりです。ありがとうございました!」

自分たちで作った製品を自分たちで接客し、販売し、喜んでもらう。

シンプルだけど難しい、けれどとても幸せなことだなと思いました。

いつも生徒たちの活動を応援してくれる担当VCさん、

この場を借りて、本当にありがとうございます*

がんばって作ったものを買ってくれて喜んでくれる人がいる。

それは生徒たちにも先生たちにとっても、すごく励みになります。

またのご来校、お待ちしております❤️笑

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