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日本陸上界が100mの9秒台突入に沸くころ、ここヤップ島では一歩を踏み出そうとする選手が生まれようとしていました。

最近は土曜日の練習が出来ていませんでした。競技場まで町から遠いというのも一因のようです。
「それなら町で練習したらええやん！」と思ってきた私。練習にはその気持ちを持った参加者が当然必要です。
そして金曜日に街の高校生に声を掛けたところ、一人が「朝9時に待っている」と言ってくれました。
土曜の朝はあいにくの空模様。来てくれなくても当然か…と思いながら、待ち合わせ場所の商店の前に向かいます。
すると彼は待っていてくれました。感動。土曜日練習復活です！

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場所は図書館や青少年センターがあるところ。ここにはバスケットボールとバレーボール用のコートがあります。
センターの職員とは共に仕事をする間柄なので使用許可もしていただけました。

陸上の練習はどこでもできる！と考えていますので、コートや段差、道を利用してやれることをやってみました。
彼はスポーツに元々関心があるようで、以前はバスケットボールやレスリングをしていたようです。ただ怪我に見舞われてやめてしまったという事。
陸上競技なら接触プレーはないのでできるかも…と考えてもいたようです。
「なんとか身体を動かしたかったんだ」
こう語ってくれた彼、雨の止み間に道で走り込みました。

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日本の陸上界が新たな歴史を作ったように、ヤップでもここから将来活躍する人が出てきてくれることを願います。
そのためにできる事をもっともっと探して行動します。

次の土曜日も町で走る人がいてくれたらいいな。
ヤップ島からいつの日か、オリンピックに行くぞ！
一つの希望を感じた土曜。

地球上すべてが練習場！