JICA海外協力隊の世界日記

Mori先生のLet's go! ヤップ島!

この友好をずーっと!

6月15日(金)、6月16(土)の両日、「2018 Homecoming Summer Fest」という行事が行われました。

これは毎年この時期にヤップの町、コロニアで行われている行事です。昨年は一人の観客として参加した記憶があります。

今年は日本とミクロネシア連邦の外交関係樹立30周年記念の年。先日、ヤップ州観光局から突然の連絡があり「何か日本のものを紹介してくれないか?」と、この行事への参加を打診されました。

ヤップの人に喜んでもらえるものは何か…これまでの経験から、やはり「巻き寿司」だろう!という考え、私は試食の屋台を設ける事にしました。同時にJICAシニア海外ボランティアからはお手玉の紹介をするという提案が出ました。こうして何とか現時点で私たちのできる事を揃えました。

さて私のお寿司屋台ですが、食品を提供するとなると衛生面の規定があります。

それを満たすためには村の診療所で検査を受けて証明書を手に入れる必要がありました。

それから買い出し!やはりかっぱ巻きのキュウリは欠かせません。最近のヤップでは現地産の新鮮なものが手に入ります。

日本の沢庵も販売されていたので、今回はかっぱ巻きとお新香巻きの2種類を作ることにしました。

当日は朝からひたすらお米を炊いて、海苔で巻いて巻いて…

ゆったりした島時間を忘れるくらい忙しく充実した準備時間となりました。

日本の紹介という使命がある以上、良いものを食べていただきたいという思いで調理を続けます。

当日は雨が降り、湿度が高く、海苔がすぐに湿ってしまうという悪条件。本格的なお寿司と言える出来だったのかは自信がありませんが、現地の人たちが優しく「美味しい」「ありがとう」と日本語で言って下さったので、ほんの僅かでもみなさんに喜びを提供できたのかなと感じました。

こちらは警察の行進です。いつもは優しい警察官の方々も、緊張感溢れて勇ましい様子です。そしてヤップ州旗と日本国旗そしてミクロネシア連邦国旗の掲揚、ミクロネシア連邦国歌の斉唱、来賓の挨拶と続きます。

のんびりすることが多いここヤップですが、こうした式典では厳粛な雰囲気が作り出され、私も緊張感を持ってその場に臨んでいました。

会場の広場ではヤップの文化紹介が続きます。

写真は「Stone Money Carriage」という演目。ヤップの文化における代表的なもの「石貨」をその昔、海の向こうパラオから運んできた様子が紹介されました。

他には、以前に紹介した伝統の踊りが幾つか紹介され、普段より賑わいのある2日間となりました。

こうした友好親善の機会を作って下さり、優しく受け入れて下さった現地の皆さんに深く感謝したいと思います。加えて買い出しや運搬、当日準備を手伝って下さった皆さんにも感謝いたします。

残りの任期も少なくなってきましたが、引き続き現地の文化を学び、日本の文化を紹介を紹介していきたいと思います。

学び交流していくことの大切さを感じたこの行事、とても心に残るものとなりました。

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