JICA海外協力隊の世界日記

南太平洋の陽気な島フィジーよりBULA!

EXPOのオリエンテーション

3月5日から3日間、女性省主催のNational Women's EXPOが開催されます。

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手工芸品を作り、販売している女性たち約400名が離島を含めたフィジー全国から彼女たちの作品と共に集まります。その前の段階として各4地域で地域ごとのEXPOが開催され、そこで選ばれた女性たちがこのNational Women's EXPOに参加できるのです。

フィジーに赴任して3ヶ月を超えた2023年11月に第6回目のEXPOがありました。そして今回が第7回。

2023年に携わった時は正直、過去に5回も開催しているのに計画性もまとまりもないなと思いました。宣伝も1週間前にやっと。3日間あるのにプログラムは当日になっても公開はされずじまい。参加している女性たちも何かよくわからないまま参加している様子の人も多く、次から次へと不満やクレームも出てきます。さらに、3日間の売り上げも毎日、売り上げ表に記入して提出してもらうのですが、これがまた問題だらけ。記入の仕方がわかっていない人、計算ミスだらけの人、謎の計算をしている人、名前すら記入していない人...これでは集計もまともにできません。

この経験を活かし、私の配属先が主催する地域のEXPOでは参加女性たちに事前説明を行い、売り上げ表の記入の仕方や商品の陳列のアイデアなども伝えましょうと提案しましたが、残念ながら何も改善されることはありませんでした。

そして迎えた今回のEXPO。今回は少し様子が違います。

例年通りなら2024年11月ごろに開催されるはずのものが2025年3月に延期。2023年のEXPO後に反省点を語り合った同僚が実行委員の一員としてミーティングに参加したこともあってか、準備を進めるのに十分な時間をとることが優先されました。

前回に比べると念入りな計画をしている様子も伺えたため、私も再度、自分のアイデアをカウンターパートに提案。今回は即、この提案が採用され、参加者向けのオリエンテーションの一部としてプレゼンの時間をもらいました。

前半は職員がEXPOのコンセプトやルール、注意点、期間中の宿泊などについて説明。

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私が担当したのは売り上げ表の記入の仕方とより良い売り上げのためのビジネスのヒントと製品の差別化です。

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これらの知識は単にEXPOのためではなく、その後の女性たちのビジネスにも役立つ知識です。

私の配属先が管轄するエリアはビチレブ島の約半分を網羅しており、全員を一か所に集めてオリエンテーションを開催するのは困難であるため、私たちが各地域を訪れて説明会を開催。参加予定の100名のうち約80%の女性たちの参加を達成しました。これは各地域を担当している職員が事前に何度も電話で女性たちに参加を促すという努力の証でもあります。

参加してくれた女性たちはどのトピックも熱心に耳を傾け、特に製品の差別化では具体的なアイデアを提案したこともあって、皆さん興味津々でした。

さて、その成果はいかに?

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