2015/12/18 Fri
支援と自立②
こんにちは。
前回から引き続きのテーマ「支援と自立」第2回。
「ウガンダ野球のことで何かやりたいのですが、何ができますか」
と言ってくださる方(ありがとうございます)には
野球用具の寄付をお願いしています。
JICAのプログラムを使用すれば
東京までの送料のみでウガンダに用具を届けることができます。
用具を提供してくださった方々には
現地の様子を伝えるお礼状を発行しています。
提供者の方からは自分のグローブに対する思い入れ等を伝えていただき、
ウガンダ人選手からは感謝の気持ちとこれからの意気込みを伝える。
互いに日本とアフリカとの繋がりを感じていただくことができます。
しかしそこで発生するのが
「いったいいつまで用具の寄付を募るつもりなのか」
という疑問でしょう。
現在ウガンダでは野球用具の現地生産が行われていません。
また、隣国からの輸入もされていません。
しかし、野球の競技人口は飛躍的に増えています。
(大型スーパーでも
子ども用のプラスチックバット、ボールが販売されるようになりました。
10年前までは考えられず、これはすごい進歩だと思います。)
日本からの寄付もいつまで続くかわかりません。
そこで求められるのはやはり用具の現地生産でしょう。
★★★
日本から寄付していただいたいくつかのグラブは
皮革を扱う現地の靴屋に持ち込み、
それを見本にグラブの生産を試みています。
例えば
日本ではグローブ生産にキップという皮が使われている
→キップを売ってる店を探す(値段交渉も!)
→靴屋へ持ち込む。しかし、キップの皮は分厚く、こちらの機械では糸を通せない。
→もっと薄くかつ丈夫な皮を探す(値段交渉も!)
→靴屋へ持ち込む。薄く丈夫だが、伸縮性がなく、想像のように作れない。
→また別の皮を探す。
というようなことの繰り返し繰り返し。
そしてできたグラブ↓↓↓
どうですか。なかなかの完成度だと思います。
参考画像 『ScouteeHP』
職人の彼は相当グラブについて勉強してくれました
そして肝心なことですがこのグラブはウガンダ選手のためのもの
最初は高い値をふっかけられましたが、
「これは日本人のためのものじゃないんだ。ウガンダ選手のためなんだ。
ウガンダ選手が買える値段じゃないとだめなんだ。
じゃないと選手と君の未来に繋がらない。」
ということを話し、理解し値下げしてくれました。
まだまだ改善の余地がありますが、
こうして何とか自立へ向け、小さいながら1歩ずつ歩みを進めています。
単なる寄付ではなく、
「支援か自立か」の二択ではなく
自立のために支援が必要
その思いが少しでも届いて欲しいと思います。
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