JICA海外協力隊の世界日記

アフリカ野球 ウガンダ野球

支援と自立

こんにちは。

こちらへ来て1年、随分とウガンダ野球を応援してくださる方々が増えました。

ありがとうございます。

僕もこの期間、活動に打ち込み、いろいろな環境を見、そして考えた結果、
「将来の自立は前提だが、まだ日本からの支援が必要である」との結論を出し、
日本の皆さまへの支援を呼びかけてきました。
しかし、そこでは常に


「いったい支援はいつまで必要なのか」
「自立的な発展とはどのようなものか」

という疑問が付きまといます。

そこで今改めて「支援と自立」について皆さんと考えたいと思っています。

オケロ・ベナードという選手がいます。

技術のある内野手ですが、それ故、周囲の選手に強く接する節もあり、
お調子者で礼儀を知らず、時間も守らず、「厄介者」扱いをされる選手でした。

そんな彼は2014年に1年間日本でプレーをしました。
そしてウガンダに帰国後、現在はルウェロという地区の野球チームの監督をしています。

このチームが素晴らしい。

11時から試合開始といえば9時半に来る
関係者にチーム全員で挨拶をする
全員でグラウンドの草を抜いてからウォームアップをし
試合中には声がとぎれない

この日は5月の練習試合で6対5で負けたガヤザチーム相手に14対3で勝利。
8月に就任したオケロは4か月で見事にルウェロチームを改革しました。

★★★


僕はこの日のルウェロチームにウガンダ野球の将来を見ました。

日本で野球を学んだウガンダ人選手が現地の選手を引っ張り、
日本人に頼ることなく自立的に発展させていく将来を。

ウガンダでは野球場が1つしかなく、そこまでの交通費を選手自身で賄えないなどの問題があります。
これは国や家庭の経済環境によるので個人による解決は非常に難しい。

しかし、ルウェロチームはそのマナーのよさから
地域委員会と学校が球場までの交通費を出しています。
大人たちは野球を通じて将来地域社会に貢献できる人材を育てたいと思っているからです。

そこでオケロのような人材を育てるべく

「日本への選手派遣を行いたい」と思っています。

日本の選手にとっても
異国から来て奮闘する彼らに接することはいい刺激になるのではないでしょうか。

1~2か月の短期間でもいいので、
受入れてくださる学校、チームそしてホームスティさせてあげてもいいよという寛大な方がおられましたらぜひ一報ください。

皆さまからのそんな温かい支援がウガンダ野球の自立を作る

そう思います。

第一回「支援と自立」これにて

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