2019/10/30 Wed
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遡ること8月末日、中京大女子ソフトボール部インカレ準々決勝で散る・・・
前回の更新から2カ月も経ち。
その間、大学連携でボツワナに2年連続指導に来てくれている中京大学女子ソフトボール部がインカレを終えました。
8月末まで話は遡りますが…。
大会前から聞こえてくるのは『優勝候補は中京大』の声。
春先からの地方大会の結果を見ていても「ひょっとしたらこれは狙える」と思えるほど彼女たちは強く成長していました。
そして本番当日。会場は地元愛知県安城市。見るからに緊張がわかり、そして伝わる。
先手必勝でずっと夏まで勝ち続けてきたチームが先手を許し追いかける苦しい展開。
初戦、2回戦とも自慢の打線が沈黙する。
それでも何とか準々決勝へ。
そして、これがトーナメントの怖さ、これが4年生最後の一大イベントというプレッシャー。
無念の5回0-8コールド負けという誰も想像していなかった結末がそこにはありました。
選手のほとんどがボツワナを経験し、まるで私は中京大出身なのではないかと思うくらい彼女たちに思い入れがあり、
そんな彼女たちが「全国制覇」の目標に届かず散った、その悔しさを思いながらじっとその姿を目に焼き付けていました。
インカレ後の「全日本総合選手権」という日本で本当の日本一を決めるトーナメント(日本リーグ1部全12チーム、予選を勝ち抜いた2部リーグのチーム、クラブチーム、大学チーム)では、初戦に1部リーグの強豪日立と対戦し善勝!そして2回戦は結果的にこの大会で優勝する1部常勝軍団TOYOTAに挑む。「初戦も2回戦も1部相手で、もはや2回戦のTOYOTAに勝てば優勝だ!」とその2試合に集中した中京大。結果は惜しくも敗戦でしたが、それでも学生チームにとっては素晴らしい戦いでした。
彼女たちがボツワナ遠征の間、必然的に残留組と遠征組とでチームは一度別れ、その間、様々な苦労や葛藤がきっとたくさんあると思います。
遠征に行く選手は自分の練習時間も大きく削られ、食事や生活の面で不便になり、不安になることも多いでしょう。
もしかすると技術の向上的にはマイナスな環境かもしれません。
残留している選手もONE TEAMとしては機能できない中で、遠征組がどういう状態で帰国するのか、これからどうやって団結していくのか、答えの出ない自問自答を繰り返していると思います。
絶対に苦労はしているはずなのに、そんな姿ひとつ見せずにボツワナの選手へ笑顔絶やさず指導してくれる彼女たちは私の誇りです。
そしてそんな彼女たちを指導する二瓶監督、苦労は想像を絶します。
ボツワナでも常に時間を無駄にしないよう出来ることは全てやり尽そうとする姿勢、こちらが励まされます。
そして、彼女たちの親御さんがまた素敵で。
「良い経験をさせて頂きました。有難うございました。」と。
親御さんの方からわざわざ足を運んでこちらまで伝えてくださる。
また、言ってもいないのに、選手が親を連れて挨拶へ来る。
感無量。それしか出てきません。
初めて海外へ出る選手が殆どで、それがアフリカ、そして聞いたことの無いボツワナ…絶対親御さんも不安で仕方なかったと思います。
そんな方々からお礼を言って頂けることがどれだけ有り難く幸せか。
マイナスなど一つもなく、ボツワナへ行かせて良かったと全てがプラスのお言葉でした。
大学連携に携われて、それが中京大であって本当に良かったなと心から思いました。
学生選手の皆さん、インカレの雪辱はインカレでしか果たせません。
負けたことしかない経験者が言うので間違いありません。
来年こそ先輩の思いも乗せて、日本一になってくださいね!
そして
「大丈夫。今がどんだけ辛く悲しみにつぶされそうでも必ずそれを笑える日がくる。」
18年前に同じように惨めな思いをした先輩がここでちゃんと笑ってますよ(^^)v
そしてそして
また来年2月、大学連携最終年、ボツワナをよろしく!!
中京大のコーチは大学連携1年目に自らの「有休」を使ってボツワナへ1ヵ月遠征に来てくださいました。
それも「北京五輪金メダリスト」です。
北京五輪当時、代表チームの精神的支柱だったその方は、馬場(旧姓 伊藤)幸子さん。
この方が…周りを幸せにするポジティブオーラ満載!自動的にいつもポジティブ満タン!
そして以前に約束していたことを覚えていてくださり、会場まで「金メダル」を持参される律義さ。
会うたび思う、本当に素晴らしい方です。
そして私も初めて金メダルに触らせていただきました。こちらも感無量。
協力隊として中京大との大学連携があったからこその関係になれたことが本当に幸せです。
協力隊って自分の努力と、その時のタイミング、縁、が重なった時、
計り知れない繋がりをもたらします。
なってみないと分からないことも沢山。
それが協力隊の魅力、です。
たまに、向こうでの生活が、日本とかけ離れていて、
「非現実」
と思うことも多々ありますが。
また、このインカレ中、それぞれ活躍する同期や1個2個歳の違う先輩後輩にも会う機会があり、パシャリ。
現在はそれぞれの大学やリーグで監督をしたり指導者として文字通り活躍中。
これぞホントにVIP席に陣取りました(笑)
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