JICA海外協力隊の世界日記

Hiro! Di ブルクンバ

「日本の存在感」を、インドネシアで考えてみた!

こんにちは!

今日は派遣されてから約1年半、インドネシアに住んで感じた、「日本の存在感」について書いてみようと思います。

インドネシアは17世紀初頭から、300年以上に及ぶオランダの植民地支配の後、

2次世界大戦中の1942年から終戦に至る1945年までの約3年間、日本による植民地支配下にありました。

毎年817日の独立記念日には、インドネシア各地で式典が行われます。式典には公務員や学生も参加し、共に国家を斉唱します。日本の終戦記念日と同じように、インドネシアの方たちも終戦・独立を意識する日が毎年あります。

(写真は独立記念日の式典の時の様子)

これらのことからも日本はインドネシアの方たちにとって、意識をおかれる国の中の一つであるのだろうと感じています。

こうした歴史的背景はありますが、「日本人」である私を現地の方々はとても温かく迎えてくれます。

もてなしの文化があるインドネシアだからこそ、というのもあるように感じます。

また普段の生活の中でも、日本が意識されることもあります。

インドネシアで使用されるバイクや車は、日本のメーカーが大半を占めています。

日本のメーカーの技術の高さから、「日本は技術大国だ!」と現地の方が話してくれることもよくあります。このことも「日本への信頼」を高めてきた要因になっているように感じます。

ここで話は変わりますが、

私が自転車で道を走っている時などに、まだ面識がない子ども達からは、「中国人だ!」や「韓国人だ!」と外見や物珍しさから間違えて言われることがよくあります。

現地には中華系の方も多く住んでいることからも、このように言われるんだろうなあと思っています。

「肌が白く、アジア人」イコール「中国の方」という認識は、インドネシアに限らず世界中でも言えることなのかな、とも感じています。

インドネシアに来てから、インドネシアで働く日本人の方とお話をする機会もよくあります。その中でも印象的に感じるのは、日本よりも中国や韓国の圧倒的な存在感を皆が感じていることです。

日本とインドネシアとの関係においては、経済的な関わりだけでなく、インフラ整備支援などを含めた多くの関わりがありました。

しかし、日本の存在感は中国や韓国と比較した際、まだまだ薄いと感じることが多いように思います。その要因には国としての「アピール力」の差が多少なりともあるように思います。

ブルクンバの方とお話をすると、日本人の「礼儀正しさ」や「真面目さ」という側面も、

多くの方にすでに理解されていることも実感しています。

日本の存在感を世界で高めていく時に、先ほど挙げたような技術などへの「信頼」という側面はとても重要で、これが「日本流」の国としての存在感の高め方なのかな、とも感じるところもあります。

互いの国が協力し合い、一人一人が幸せを感じることができる社会が世界で望まれているのだろう、と思います。

そうした社会の中で、日本の良さを、謙虚になりすぎて、存在感が薄くならないよう、上手にアピールしていくこと。国際社会の中で国同士で協力関係を強めていくためにも、国としてより一層、日本がアピール力を高めていくことも、これから大切になるように思っています。

私は協力隊として、草の根レベルで微力ながらもそれに貢献していければいいな、と思います。

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