2018/09/28 Fri
ラグビー 文化 活動
フランス#4
Salut!
引き続きToulouseに滞在しStade Toulousain(以下、Toulousain)にお世話になっています。
滞在中にToulousainの方にフランスのプロスポーツ制度について説明して頂く機会がありました。
なので、今回はラグビーというよりToulousainを中心として、フランスのプロスポーツを少し紹介したいと思います。
フランスでは、2002年にラグビーがプロ化になりました。
日本のプロ野球のようにある企業がチームを持つということではなく、
Toulousainが1つの企業として成立しています。
組織として大きくAssociation、Centre De Formation(以下CF)、PROの3つに分かれています。
PROは名の通りプロ選手が所属します。
Associationは子供や大人のラグビーチームがあります。
CFはAssociationとPROの間でクッション的な役割をします。
ちなみにフランスの法律でプロスポーツではCFの設置が義務となっているようです。
ここからはCFについて説明したいと思います。
CFの目的は若者の保護です。
フランスでは22歳以下のプロ契約は不可となっており、22歳以下の選手はPROではなくCFに所属します。
CFには最大30名の選手が登録可能で、年齢は17~23歳となっています。
さらに、CFは選手の引退後のための準備としての学校や食事、メディカル等を選手へ提供する必要があるとのことです。
学費等の費用についてはCFが負担するようです。
学校については外部へ通いますが、CFが授業を提供することがあるようです。
Toulousainでは1/3の選手が外部の学校へ通っているようです。
基本的に所属したCFでプロ契約を結ぶことが多いようで、Toulousainでは40%の選手がToulousainのCFに所属していたようです。
もし、所属していたCFと違うチームと契約する場合は、契約するチームは学費等全額を所属していたCFへ支払う必要があります。
運営費用としてはToulousainがCFへ予算を配分、さらにCF独自でスポンサー契約することも可能ということです。
話は変わってToulousainとスポンサーの話です。
TOP14チームがホーム&アウェイ方式で年間に26試合行います。
ホームでの試合後は会場横のスペースで選手とスポンサーの交流会が開催されており、特別に参加させて頂きました。
室内は基本的にスポンサー企業ごとや企業の部署ごとにテーブルで分かれています。
立食形式で行き来は自由ですが、必ずテーブルには選手が付くようになっていました。
選手は必ず出席する必要があるようで、契約に含まれており、違反した場合は罰金があるという話を聞きました。
また、選手の家族がいると選手も家族につきっきりになるようで、会終了の30分前しか選手家族は入れない様です。
※写真はスタジアム横の交流会会場
最後に。
滞在期間中にToulousainのPROやAssociationの新しい選手の入所式?入学式?を見学することが出来ました。
新しい選手は名前を呼ばれ1人1人グランドへ入場していました。
最後はToulousainに所属する全選手が集まっての記念撮影。
全員で700名ぐらい在籍しているとのことでした。
今回フランスに約2週間滞在しました。
ラグビーについて学ぶ機会のみならず、フランスのプロスポーツ制度を少し学ぶことができ大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。
マダガスカルの活動でのヒントもありましたが、帰国後の将来について考える良い機会になりました。
多くの方に協力して頂き、今回フランスで学ぶことが出来ました。
ありがとうございました。
任期は残り約1年ですが、今まで以上に頑張っていきたいと思います。
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