JICA海外協力隊の世界日記

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AROI

今回は2月下旬AROIという7人制国際大会が開催され、U-18女性代表が参加しましたので紹介します。

初めにAROIの紹介です。

AROIはL’Association de Rugby Océan Indienの略語で、インド洋ラグビー協会という意味です。

マダガスカルの近隣諸国(レユニオン、マイヨット、モーリシャス、コモロ)から構成され、ほぼ毎年大会が開催されています。

今回の大会に女性チームはレユニオン、マイヨットが参加していました。

マダガスカルチームは2019年11月頃から週2回、セレクションを兼ねた練習会を実施してきました。

大会は2日間あり、チーム数が少ないためレユニオン、マイヨット各1チーム、マダガスカル2チーム(以下A、B)が大会へ参加しました。

初日は4チームによるグループ戦、2日目は前日の成績を基準としたトーナメントでした。

マダガスカルはAが3試合全勝、Bがマイヨット勝利、レユニオン引き分け、Aに負けという結果でした。

2日目はトーナメントでAはマイヨット、Bはレユニオンとの対戦でした。

Aは勝利、Bは0対7で敗戦した結果、決勝はAとレユニオンとの対戦でした。

Aはレユニオンに19対7で敗戦し、最終結果はAが2位、Bが3位でした。

約4ヶ月指導して感じたことです。

一緒に指導していたコーチは、7人制は誰もが全ポジションをできる必要があるという主張で、ポジション別の練習をしませんでした。

また、正代表同様に今回のセレクションも誰でも参加する権利がありました。

そのため、能力的に厳しい選手も練習へ参加し、選手のレベルもまちまちで、そして、練習人数に対してボールも足りませんでした。

そして、当初は1チームしか参加しない予定でしたが、数日前に急きょ2チーム参加することになりました。理由はTerres en Mêléesが参加することからでした。

Terres en MêléesはフランスのNGO団体です。ラグビーを通じて子供に対して教育をしている団体です。

大会には、今までセレクションに参加した選手とTerres en Mêléesのチームの混成チームで参加しました。

今回の大会のみならず普段の活動を通じて感じていることは「代表ジャージに対して価値がない」ということです。

マダガスカルは女性に限らず、国内でAROIの様な大会を開催すると、マダガスカルチームを複数参加させます。

個人的には複数のチームが参加することで、代表になるということに対しての重みが減ると考えています。

単に練習に参加するだけで代表になれるのでは、彼女達の「代表ジャージを着たい!」という思いが弱くなるのではないかと思いました。

スポーツではよくあると思いますが、個人的には代表ジャージへの憧れが練習へのモチベーションになると考えています。

練習も大事ですが、この様な点から改善する必要があると考えました。

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