いつかフィジーを変える力になる

RSS

中尾 学人
北海道 ★新規執筆者

タイプ/職種
青年海外協力隊
理学療法士
派遣国
大洋州
フィジー ラウトカ市
一言メッセージ
中堅理学療法士が送る720日間の記録 - フィジーに住む、全ての人々のために -

 

#3 配属先の紹介

2019.09.10

活動

Bula!!

JICAボランティア世界日記をご覧頂き、ありがとうございます。

フィジーで理学療法士として活動中の中尾学人です。

今回は「配属先の活動」について紹介していきたいと思います。

------------------------------------------------------------------------------

【内容】

1. 配属先の紹介

2. 配属先での活動

------------------------------------------------------------------------------ 

1. 配属先の紹介

配属先はFoundation for Rural Integrated Enterprises & Development というNGO団体です。

頭文字をとって『FRIEND』という呼び名でフィジーでは認知されています。FRIENDは健康や経済、農業といった観点で、配属先周辺のコミュニティ開発を行っており、つい先日、設立されて17周年を迎えました。

写真にある通り、FRIENDは3つの部門を有しています。

生産部門は、主に食料品の生産を行っています。

写真でお見せしているのはほんの一部の製品ですが、下記製造されている商品になります。

・ジャム(チャットニー、パインアップル、マンゴーなど)

・ティー(カバ、ローズ、レモングラスなど)

・ココナッツオイル

・パウダー系(ココナッツやモリンガ、果物系など)

・ハニー

これらの商品は、フィジー全土で販売されており、値段もまあまします。

FRIENDで直接購入すると他で購入するよりかは安く手に入れることができますので、興味がある方は是非お越しを(笑)。

農業部門は、オフィスで有している畑で、様々な作物を育てています。

また、後述する医療部門と連携して、コミュニティに住んでいる村の人達の農業開発を行っています。

FRIENDは農業開発チームを有しており、彼らはロングビーンやパパイヤなどの健康に良い作物の種を村の住人に配り、栽培の手助けを行っています。

2. 配属先での活動

私が所属している医療部門では、

【クリニック(現在は稼働していない)】【コミュニティ巡回】に加え、配属先に村の住人を呼び、【医療についての教育講演】を主な活動として実施しています。

私が配属された当初、クリニックが稼働状態にあったのですが、優先度がコミュニティ巡回教育講演の方に置かれ、現在はその2つがメインの活動内容となっています。

・コミュニティ巡回

コミュニティ巡回では、まず村に住んでいる人達約200人程度の健康調査(血圧、血糖値、身長、体重、視力)を行い、医療支援が必要な対象者をリストアップしました。

その中から、住環境や詳細な身体評価を行い、サポートが必要な対象者を選定し、現在フォローアップをしているところです。

村で行なっている活動については、また項目を分けて別の機会に詳細に書いていきたいと思います。

写真. 教育講演

・教育講演

教育講演では、月に一度、配属先に村の住人を招待もしくは村に出向いて、生活習慣病に関わるありとあるゆる知識を医療部門のスタッフと彼らとの間で共有しています。

これまで生活習慣病に関する多くの知識を彼らに共有してきましたので、そちらについても別の機会に詳細に書いていきたいと思います。

ちなみに蛇足になりますが、皆さんは

『Education(教育)』

という言葉を聞いた時に何か思うことはありますか?

このブログでは、職場で日常的に使用されている『Education(教育)』という言葉をあえて使用しており、今後も使用していくことになると思われますが、私自身あまり好きな言葉ではありません。

私たちがこれまで専門的に知り得た知識は『一方向的に医療従事者から患者に教えられるもの』ではなく、『双方向で共有されるもの』だと考えているからです。

ここで働いていて思うことは、多くの人は、一方的に生活習慣病に対する知識として、

「あれを食べてはいけない」

「これをするべきだ」

と説明するのみで、コミュニティに住んでいる人達の声を聞いている人が少ないように思います(私見を大いに含んでいると思います)。

これは彼らがどういう状態にあるかを適切に把握していない状態で、

「あれをするな」

「これを正せ」

と言っているようなものです。

その状態では、『普段行なっている彼らの生活の共有』がなされないが故に、私たちが持っている『生活習慣病改善のための有効な知識』が、あまり実用性のない『無効な知識』となってしまいます。

これは非常にもったいないことです。

『無効な知識』とならないためにも、まずは『聞くこと=彼らの生活を共有してもらうこと』が重要で、それが共有されて初めて、私たちが持っている知識が『有効化』されるのではないでしょうか。

このブログを拝読されている皆さんも

『聞くこと』

を実践してみてはいかがでしょうか。

最後は少し話が脱線してしまいましたが、本日はこのへんで。

次回は、8月28日から30日の3日間、トンガで開催された「JICA 2nd Regional Seminar on NCDs」について書きたいと思っています。

最後まで記事をお読み頂きありがとうございました。