2019/11/01 Fri
活動
#4 大洋州在外研修@Tonga
Bula!!
JICAボランティア世界日記をご覧頂き、ありがとうございます。
フィジーで活動中の2018年度2次隊、中尾学人です。
今回は「トンガで行われた大洋州在外研修とその後の活動」について書いていきたいと思います。
表紙に使われている写真は、Team Fijiです。
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【内容】
1. トンガでの大洋州在外研修
2. フィジー帰国後の活動
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1. トンガでの大洋州在外研修
1ヶ月半前のことになりますが、トンガで開催された大洋州在外研修に参加してきました。研修の目的は、生活習慣病(Non-Communicable Diseases; 以下, NCD)の改善および予防に向けた取り組みを議論することや、JICAボランティアでエクササイズ動画を作成すること、でした。
参加国は、トンガ、フィジー、マーシャル、パプアニューギニア、ソロモン、バヌアツ共和国。それらの国からボランティアとその同僚であるカウンターパートが参加しました。また惜しくも参加できなかった、キリバス、パラオ、ミクロネシアは、ビデオで発表という形で参加しました。
研修プログラムは大きく9つで形成され、下記の通りとなっていました。
(1) ボディマス指数(Body Mass Index; 以下, BMI)の説明と計測
(2) 各国活動進捗の発表
(3) モチベーショナルインタビューの実践
(4) クッキングデモ
(5) エクササイズ
(6) 職種別情報共有および共通SNS運用の検討
(7) 異職種ディスカッション
(8) 今後の活動計画の策定と発表
(9) 啓発媒体の作成(エクササイズ動画および日めくりカレンダー)
この中で筆者が大きく関わった部門は、
(5)エクササイズ、(9)啓発媒体の作成
です。
(5)エクササイズセッションでは、他の大洋州で日々NCD対策に向けた活動を行なっているボランティアと協働し、楽しく行うことができるエクササイズを行いました。
(9)啓発媒体の作成セッションでは、パプアニューギニアで理学療法士として活動している長嶺快太(ながみねはやた)さんが大洋州ダンスの振り付けを行い、撮影から動画編集を私が行いました。この大洋州ダンスは、大洋州各国の伝統的なダンス・振り付けを取り入れて作成されたものであり、2, 3分と短い動画となっています。私たちの最たる目的は、作成して終わりではなく、「拡散」にあります。
大洋州ダンスを作成後、どのような形で動画を拡散していくかについても様々な議論が行われました。なぜなら地域によっては十分に動画を視聴できない地域もあるからです。それらも含めて、今後さらなる改善に向けた話し合いが行われていくことになります。
P.S.
下記リンクでは、つい先月までホスト国であるトンガで活動されていた、酒井知美さんが書いたトンガでの研修内容をご覧になることができます。
https://world-diary.jica.go.jp/sakaitomomi/activity/ncd_1.php
また、同期隊員で活動している長嶺快太さんの活動内容もこちらから知ることができますので、併せてご覧になってください。
https://world-diary.jica.go.jp/nagaminehayata/1907/
写真. ワークショップに来てくれたコミュニティの方々
2. フィジー帰国後の活動
フィジー帰国後はすぐに、巡回先のコミュニティに住んでいる代表者を職場に呼んで、ワークショップがてら、大洋州ダンスの初お披露目会を行いました。
その動画はとても好評で、後日CDもしくはフラッシュUSBで渡すことになりました。
コミュニティでの彼らの影響力は絶大なので、大洋州ダンスを普及させてくれると信じています。
写真. 大洋州ダンス実施中の風景
今後の計画としては、フィジーでNCDs対策に取り組んでいるボランティアと協働して、フィジー国内のどこかでワークショップを開催し、そこで大洋州ダンスを紹介したいと思っています。
本日はこのへんで。
最後まで記事をお読み頂きありがとうございました。
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