JICA海外協力隊の世界日記

エジプトからアッサラーム・アレイコム

反省

バザーに持って行く商品を取りに、ミーナ(かぎ編みの職業訓練所)に向かっている途中、ミーナで働くナグラアに会いました。

マハどうしたの?今日、オンム・ハマダしか来てないよ。」

*マハ・・・私のアラビアネーム

「えぇーーー。何で?明日バザーに持って行く商品を取りに来たんだけど・・・。」

「そうなの?皆、コセイルのセミナーに行ったよ。」

*コセイル…ハルガダからバスで3時間の距離にある街。

動揺しながら、オンム・ハマダを頼りにミーナに行きました。

彼女は、ミーナでミシンの仕事を担当しています。事情を説明して、ミーナの施設長に電話をして貰いました。彼女を通した方が、コミュニケーションがスムーズだと思ったからです。

「マハが、バザーに持っていく商品を取りに来てるよ。皆がコセイルに行ったことを知らなくて、凄く悲しんでるみたいだけど….商品はどこにあるの?」

「棚の中に、アクセサリーがあるから、それを持って行って」だって。

棚の鍵を開けて貰い、少量のアクセサリーを受け取りました。

これは、正直、売り物としては厳しい物ばかり…。

ミーナの施設長には、バザーの2週間前に、商品が用意できるかどうか確認していました。「2週間あるし、用意する!」と彼女は言いました。いつも、バザーに合わせて、施設長は訓練所の女性たちに指示を出し、商品をきちんと用意してくれていたので、今回も大丈夫だろうと思って安心していました。今月は社会連帯省のバザーがあり、そのための商品作りが最優先で、いつのまにかハルガダのバザーのことは、彼女の頭の中から消えていたようです…。

計画性を持って仕事をすることを、エジプト人が得意としないことは、以前からわかっていました。もっと何度も確認するべきだったと思います。また、彼女たちが、今日コセイルに行くことも知らなかったので、少しさびしい気持ちになりました。最近、コミュニケーションが取れるようになってきたと慢心していたこともあり、彼女たちと仕事の仕方を見直さなければいけないと痛感しました。

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