JICA海外協力隊の世界日記

エジプトからアッサラーム・アレイコム

ハルガダの魚

現在、職業訓練所の巡回をメインに活動しています。 週に一度、配属先の社会連帯省ハルガダ支局ファミリープロダクトに顔を出して、近況報告をしたり、アラビア語のレポートを添削して貰ったりします。

先日も秘書のオラに、職業訓練所で働く女性達を対象に実施したアンケートについて色々聞いていました。アンケートで、「日本について、知りたいことは何ですすか?」という質問を入れたのですが、「日本の代表的な料理が知りたい」という解答がありました。それを見たオラが、「日本人は、魚をよく食べるんでしょ?そう言えば、頂き物の魚が沢山あるんだけど、今日家に食べに来ない?」と御飯に誘ってくれました。 魚は、エジプト人のお家にお呼ばれする時くらいしか食べる機会がないので、「行くー!」と即答しました。

*世帯あたりの人数が多いエジプトでは、市場で野菜、肉、魚などキロ単位でまとめ買いが当たり前なので、1人暮らしだと肉や魚を大量買いしてまで食べないのです。

仕事が終わった後、オラと一緒に職場を後にし、彼女のお子さんを迎えに幼稚園に行って、そのままお宅にお邪魔しました。 オラがご飯の支度をしている間、4歳と1歳の娘さんと遊びました。とにかく2人とも活発で、パワーを吸い取られました...。エジプトに来て思うのは、女性たちが働き者だということ。外でも働き、家庭でも、子供の世話と家事に追われる毎日。イスラムの保守性もあってか、男性が家事に積極的という話はあまり聞きません。

トップの写真が、オラが作ってくれた料理です。少し写真が暗くてわかり辛いですが、真ん中がサラダ、横の白いモノは、タヒーナという胡麻ペースト(料理の付け合わせで、よく登場します。パンやご飯と共に食べます)、その横が魚のフライです。彼女の知り合いが、海で釣った魚をおすそ分けして貰ったそうで、白身魚で身がプリプリしていて本当に美味しかったです。「美味しい、美味しい」と言って食べたら、「食べろ、食べろ」攻撃に合い、一人で大きなフライを3つも頂いてしまいました。エジプトに来てから、4キロくらい太りました...。帰国する頃が恐ろしいです。

オラに、「小さいお子さんがいながら働くのは大変だね。」と言ったら、 「ハムドリッラー。あともう1人、子供が欲しい。」と話してました。彼女は、現在39歳。逞しいです。

*ハムドリッラー...「神様ありがとう、神様のおかげで」というニュアンスでよく使われる。感謝の意味が込められている。

彼女の家を去るときに、4歳のアルワに帰らないでよーと泣きつかれました。子供に懐かれた経験があまりないので、ちょっと嬉しかったです。

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