2016/06/23 Thu
文化 生活
ラマダンのお菓子
ラマダン=断食月
断食と聞くと、苦行を連想する方もいらっしゃるかもしれませんが、イスラム教徒にとってラマダンは「食べること」を楽しむ月でもあります。日中は飲食を控えますが、18時45分頃、アザーン(お祈りのよびかけ。街中、至る所に設置してるスピーカーから流れる)を聞いたら、夜中3時半までは、好きな物を好きなだけ食べることができます。長時間の空腹を我慢した分、食べることが許された時間に、普段よりも豪華な食事をし、食べる事をめいいっぱい楽しむようです。
ラマダン前になると、どこのスーパーでも、ラマダン特設コーナーが設けられ、ラマダン限定のお菓子やジュース、ナッツ類、乾燥ナツメヤシ、ドライフルーツ類が販売されます。

路上では、コナーファ(写真左)やアターエフ(写真右)を売る人たちをよく見かけます。コナーファは中東のお菓子で、小麦粉で作られた素麺のような生地を揚げて、シロップをかけて食べます。アターエフは、小麦粉で出来たホットケーキのような生地に、ココナッツパウダー、ナッツ、レーズンなどを詰め油で揚げ、シロップをかけて食べます。どちらも油と砂糖をたっぷり使います。暑い地域ならではのお菓子だと思います。
先日、エジプト人のお宅でバスブーサ(写真左)とコナーファ(写真右)を頂きました。両方とも、お家で手作りされたそうです。バスブーサはラマダン期間に限らず、食べられているエジプト菓子です。どちらも、シロップたっぷりで激甘でした。そしてお菓子と一緒にエジプト風コーヒーを出してくれたのですが、スパイスたっぷりでいい香りと思い、一気に口に入れたら、これもまた激甘でした。。。普段から甘いものには目のない私も、エジプト人の好む甘さは、甘すぎでした。