JICA海外協力隊の世界日記

エジプトからアッサラーム・アレイコム

エジプト人の家庭訪問

ミーナ(かぎ編みの職業訓練所)に通う、ナグワから夕飯に招待されました。彼女はカイロの名門大学を卒業しており、英語も堪能で、アラビア語がわからない時は、いつも彼女に英語の解説をお願いしています。以前から、いつか家においでと言われていたのですが、エジプト人は基本的に事前に約束や計画はしないことが一般的で、唐突に「今日、晩御飯を食べにこないか?」とお誘いを受け、お邪魔してきました。職業訓練所では、沢山の女性達がいて、グループ会話になることが多いので、アラビア語が未熟な自分は、会話に入っていくことが難しいです。なので、お宅訪問のお誘いを受けたら、じっくりと対話できるチャンスなので、用事がない限りお邪魔することにしています。

美味しい家庭料理を堪能し、食後のティータイムで、彼女とじっくり会話することができました。息子さんを病気で亡くしたこと、職業訓練所の仕事以外に、英語の先生をしていること、同僚の家庭状況、職場の問題など。現在、彼女は4人の子供がいて、それぞれにしっかりとした教育を受けさせたいから、お金が必要だと言います。少しでも、彼女たちの収入向上に繋がるような活動を一緒にできたらな、と仕事に対する意欲が湧きました。

ナグワのお宅を去る時に、「イスラー(ミシンの職業訓練所)に通うサイエダが、近所に住んでいるから、寄ってみたら?」と言われ、ナグワの息子さんに案内してもらい、サイエダのお宅に突撃訪問しました。彼女のお家は、決して綺麗とは言えない外観で、平屋の古い建物でした。午後21時30分、日本だと失礼にあたる時間帯に、突然の訪問を彼女はとても喜んでくれました。

そして驚いたのは、彼女の家にミシン部屋があったことです。いつでも仕事ができて、少しでも収入を得られるようにと、家でもミシンを使って仕事をしているそうです。実際、家を訪問した時も、まだ彼女は働いていました。

娘さんがお茶を入れてくれて、旦那さんとサイエダと3人で少し話をしました。エジプト人同僚たちのお家は、質素だけれど家族の温かみを感じる素敵な空間だと思います。まだお宅訪問できてない家庭も沢山あるので、今後の家庭訪問がとても楽しみです。

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