JICA海外協力隊の世界日記

みんなあのねのセネガル便り

みんなあのね、「シャボン玉」

今日は、タリベたちとのシャボン玉の話を。

(タリベの紹介は、以前の記事をご覧ください。http://world-diary.jica.go.jp/nishimura/activity/post_25.php

シャボン玉、私自身も子どものときに遊んだ記憶があるし、

日本で子どもたちと遊んだこともあるし、

遊びの定番のシャボン玉。

実はセネガルに来てからは初の試みだった。

セネガルの生活では、なかなかストローが手に入らないので、

先延ばしになっていたのである。

今度やろうと思っていたら、もう2年目。

しかし、先日、偶然にもストローを安く買えることになった。

「ゴミだと思っているものでも、たくさん遊べるよ」

というコンセプトが活動にはあったりなかったり、

出来ることなら、「買う」ことはしたくないのだけれど、

今回は、買ってしまった。

ストローをなにに使うか、と問いかければ、

シャボン玉液にストローをつけ、ゆっくりと息を吹き込み、

シャボン玉をつくるために使う。

という答えが返ってくると思うのだが、

私の頭の中にも「シャボン玉にはストロー」ということが、

しっかりとしみ込んでいた。

上手にシャボン玉ができました。

とはならずに、まさかの悪戦苦闘。

ストローから出てくるのは、

泡になってしまったり、小さな小さなシャボン玉だったり、

とにかくすぐに割れてしまう。

「これはいかん!」と、子どもたちとの試行錯誤の始まりだ。

思った以上に子どもたちから意見が飛び出し、

思いついたままに試してみることに。

ストローの長さを変えてみたり、

シャボン玉液の洗剤の割合を変えてみたり、

ストローの先に切れ目を入れてみたり、

ガムシロップを入れるという裏技を

聞いたことがあったようななかったような気がしたので、

また「買って」来て、入れてみたり、

それでも、不発。

大きなシャボン玉はできないし、

歌のように、屋根まで飛んだ♪とならない。

シャボン玉液が悪いのか、

それとも息を吹きこむストローのほうが悪いのか。

子どもが落ちていたペットボトルを半分に切り、

飲み口の方にシャボン玉液をつけて息を吹き込むと、

なんど、大きな割れにくいシャボン玉になった。

子どももなんとなくやってみたら出来てしまったので、

その驚き方と笑顔は何とも言えないものだった。

子どものアイディアに、私はもうお手上げ。

ペットボトルの切り口に口をつけるのは、

口を切ってしまう恐れがあったので、

ビニールテープを貼ることに。

私の頭には、「工作でシャボン玉と言えば、ストローを使って」

という図式がしみ込んでいて、

ペットボトルを利用する考えは、頭の片隅にもなかった。

私がいかに固定概念で物事を見ているのか、考えているのか、

と反省するばかりである。

そして、なぜペットボトルで成功したのか分からないので、

理科の勉強をしようと思う。

結局なにも「買わなくても」できたシャボン玉つくり。

いろいろ試すことの大切さを実感したシャボン玉つくり。

頭でっかちは、なかなかなおらないようであるが、

子どもたちと過ごす日々の中で、

柔らかい頭を持ちたいものである。

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