JICA海外協力隊の世界日記

みんなあのねのセネガル便り

みんなあのね、「キュキュ キュッキュッキュ♪」

わたしゃ音楽家 セネガルのジビ~♪
じょうずに ヴァイオリン ひいてみましょう

キュキュ キュッキュッキュ
キュキュ キュッキュッキュ
キュキュ キュッキュッキュ
キュキュ キュッキュッキュ
いかがです♪

私は「山の音楽家」ならぬ、セネガルの音楽家―――。

というわけではないのだが、

子どもたちと音楽を楽しむために、

「大人のホビークラブ」を始めてみた。

おとなの男が、子どもたちのために頑張ります。

太鼓やマラカスのような楽器は、

廃材等を利用して簡単に作ることができる。

シテニャフの子どもたちも

すでにペットボトルでマラカスを作った。

そこで、今回は弦楽器に挑戦。

しかし、意気揚々と集まった男4人は、

楽器作りの知識は全くないし、

「ノリ」で始めたこのホビークラブ、

第一回目は、「ん~どうしようか」を一人10回くらい言って、

お茶を飲んで終了した。

もう少し下調べをしてから

提案したほうが良かったかもしれないと

少々反省。

そして、週が明けた。

園長先生が、漁師から釣り糸を安く買い取ってきたという。

長さ100メートル。

「そんなに必要?」なんて思ったけれど、

園長先生につっこみはできず。

釣り糸はしっかりしているため、

ピンと張るとなかなかいい音が出る。

園長先生が「それじゃぁ作ろうか」と言うので

第二回ホビークラブを開催した。

園長先生が持ってきた釣り糸を弦に、

空き缶など道端の廃材からそれっぽいものを集め、

作っていく。

「これはすごい」と本当に感心した。

1回目のホビークラブでは、

「ん~どうしようか」としか言えなかった男4人が、

なんと試作品を完成させてしまった。

私は、「こうしたら」「あぁしたら」って

口だけ出して、

先生方が、キリやトンカチなどの工具で作っていく。

子どもたちも

「トントントン」というトンカチの音に誘われて、

大人の男4人の周りにどんどん集まってくる。

子どもたちの反応もなかなか。

「ボクやりたい」と早速演奏したがる子どもたち。

大人たちも自慢げに試作品を見せびらかす。

そして、誰かが口ずさみ始めたと思えば

その場のみんなで大合唱。

試作品の音色は、子どもやおとな、

その場にいた人たちの歌声にかき消されてしまい、

全く耳に届かなかったが、

この試作品は、きっと少しずつ改良されて、

素敵な音色を奏でる弦楽器になるのではないか。

弦を5本にして、

ドからソの音が安定して出るようになったら

申し分ないなぁなんて、考えている。

あちこちに散乱しているゴミから楽器を作り

子どもたちと音楽とともに楽しい時間を過ごす、

すてきだなぁと思う。

子どもたちが作るマラカスも素敵な音色。

こちらはお決まりの布とペットボトルやカップで作った。

もしかしたら、

子どもたちは本当にセネガルの音楽家になるかもしれない。

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