JICA海外協力隊の世界日記

みんなあのねのセネガル便り

みんなあのね、「ピザ祭り」

孤児院での調理活動、

今回は子どもたちとピザ祭りだ。

子どもたちはピザを知っているけれど、

食べたことのある子どもはほとんどいない。

食べたことがあると言う子どもに「どこで食べた?」と聞くと

笑顔で「忘れた!」との返事。

セネガルでは、

大衆食堂のようなところでピザを食べることはできないし、

ピザを食べることのできるレストランは、富裕層向けのところだ。

セネガルでのイベントやお祭りで振舞われる料理は、

鶏肉や羊の肉を使ったセネガル料理がほとんどで、

ピザを食べる機会はほとんどない。

ちなみに、パスタはセネガルに住む人にとっても馴染みのあるもので、

町の屋台でパンに挟んで食べたりもする。

今回のピザ祭りのピザは、生地もソースもすべて手作り。

小さな子どもから大きな子どもまで、協力して取り組んでみることに。

ピザの生地は小麦粉から。

粘土遊びのように、子どもたちは笑顔でこねていく。

感触の変化などを楽しんでもらいながら、

程よい固さってどれくらいなのか分からないまま、

子どもたちとこねて、こねて、こねて。

ピザに載せる具材は、トマト、玉ねぎ、ピーマン、じゃがいも、チーズ。

どれもセネガルで簡単に購入できるものだ。

野菜は食べやすい大きさに、

火の通りやすくなる薄さまで、切っていく。

とろけるチーズなんてものはないから、

市販のプロセスチーズを薄く切る。

ソースは、ケチャップとマヨネーズ、ニンニクを混ぜたものと、

バジルソースの2種類をつくることに。

女の子たちは、普段からお手伝いをしていることもあって、

包丁の使い方も上手で、器用に切っていく。

男の子は、はらはらする包丁さばきで、ひやひやしてしまうことも。

セネガルの包丁は切れ味が悪く、

日本の包丁の素晴らしさをひしひしと感じている。

できあがった生地に具材を載せていく子どもたちの表情は真剣だ。

料理で見た目を大事にするセネガルの人たち。

ピザの見た目にも美しさを求めているようだった。

セネガルにはご飯の上に魚や野菜を載せて食べる

チェブジェンとよばれる御飯があるのだけれど、

そのチェブジェンの具材の置き方で嫁姑がケンカすることもあるほど、

料理の見た目は大事らしい。

焼きあがったピザの見た目は、程よく焦げ目がつき、

香りもすばらしく、みんな口をそろえて「おいしそう!」と笑顔。

気になるお味はというと、

日本人の口にはとてもおいしかったのだが、

子どもたちにとっては少し味が薄かったようで、

焼きあがったピザにケチャップやマヨネーズを足したてみたり

それぞれもう一工夫?をしていた。

セネガルではツナ缶やコーン缶も手に入るので、

ツナ・コーン・マヨネーズの組み合わせもいいなぁなんて思ったり、

鶏肉をのせてもおいしいだろうなぁと思ったり、

子どもたちの表情が楽しそうで、完食したため、

またピザ祭りを開催できたらと思う。

今回は、同期隊員が孤児院に遊びに来てくれ、

調理活動を補助してくれたために無事に食べることができた。

同期隊員に感謝である。

セネガル、サンルイへお越しの際は、

こどもたちのもとへ遊びに来ませんか?

おなかいっぱい、ごちそうさまでした。

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