2016/10/21 Fri
文化
みんなあのね、「聖地へ」
先日、トゥーバという町を訪ねた。
セネガル中部に位置するジュルベル州東北部の都市トゥーバは、
イスラム教ムーリッド教団の聖地であり、
創始者のアーマドゥ・バンバが埋葬されている地として有名だ。
偶像崇拝を禁ずるイスラム教であるが、
彼の肖像はタクシーや乗り合いバスの前面にぶら下がっていたり、
町の商店に飾られていたり、目にする機会が多い。
トゥーバには、1963年に建設された西アフリカ最大級のモスクがある。
トゥーバの語源は、アラビア語で「幸福」という意味らしい。
トゥーバはセネガル国内にありながら特別な自治区となっていて、
教育、医療、飲用水の供給、市場の運営、土地所有権などは、
セネガル国家とは独立して管理されているそうだ。
信者が暮らす教団の本拠地トゥーバは、
教義に基づく独自の運営がなされているということだ。
住民サービス、水や土地などの供給を国家に代わって
教団が行うかわりに信者は献金を行うのだ。
助け合いの精神、相互扶助の精神で成り立っているトゥーバ。
残念ながら、私が訪問した時は改修中であったが、
イスラム建築に魅了されてしまった。
首都ダカールからは
セットプラスと呼ばれる都市間乗り合いタクシーで
3時間半から4時間ほどで行くことができる。
私の任地サンルイからは3時間ほどだ。
セネガルにお越しの際は、
足を運んでみてはいかがだろう。
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