JICA海外協力隊の世界日記

みんなあのねのセネガル便り

みんなあのね、「しゅっぱつしんこう!」

先日、セネガルの鉄道に乗る機会があった。

今回、私が乗った鉄道は、

首都ダカールから、セネガル第二の都市ティエスまでの路線で、

70Km2時間で結ぶ。

通勤列車で、17時にダカールを出発し、

19時にティエスに到着する。

ダカール近郊に住む人たちの「足」となっている。

この列車は、1等と2等の車両があり、

1等は1250FCFA、日本円にして250円ほどである。

駅の窓口にて切符を購入する。

私は、1等の切符を買った。

座席は指定席ではなく自由席だ。

発車時刻に合わせて乗客が集まり、

駅のホームは、とても混雑していた。

汽笛を鳴らしながら予定時刻よりも15分ほど遅れて、

列車がホームに入ってきた。

すると、車両の入り口に向かって乗客が走り出した。

座席の取り合いだそうだ。

日本では見ることのできない光景で、

私は口があいてしまった。

定刻の30分遅れで列車はダカールを出発した。

線路のすぐ脇には、トタン屋根の家や屋台が並ぶ。

子どもたちは、サッカーボールを追いかけ、

女性は洗濯物を取り込んだり、夕食の支度を始めたりしている。

今夜の夕食を準備しているにおい、

砂埃や家畜、線路わきのごみ貯めのにおい、

いろいろなものが混ざったにおいが

微かに車内に入ってくる。

ダカールの街を抜けると、

無人駅に止まりながら東へ向かう。

窓の向こうに、バオバブと乾いた大地が広がり、

夕日があたりをオレンジ色に染め始める。

雲がなく、空が広い。

霞がかった風景が旅情を引き立てる。

乗客は通勤客がほとんどで、

うつらうつらと眠っている。

6両編成の短い列車は、汽笛を響かせながら進んでいく。

空に星が現れる頃には、ティエスに到着だ。

街の明かりが暖かく見えた。

ティエス駅に電車が到着した。

乗客はみんな急ぎ足で列車から降りていく。

皆、家族の待つ家へ。

今日も一日、お疲れ様でした。

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