JICA海外協力隊の世界日記

みんなあのねのセネガル便り

みんなあのね、「じゅるじゅふ!」

みんなあのねの「じゃーらーま!」では、

私がお世話になった人を3名紹介した。

この3名以外にも、私が任地サンルイでお世話になり、

感謝の気持ちを伝えたい人がまだいる。

1枚目の写真に写る男性は、その名もインスピレーションおじさん。

インスピレーションおじさんは、

サンルイ市内の職人村で働く木彫りの職人さんで、

すてきなブレスレットやイヤリングなどを作っている。

このおじさんのアトリエは2畳ほどの小さなアトリエで、

このアトリエで作り、販売もしている。

驚くことに、アトリエの壁一面には、

女性の写るポスターが貼られている。

おじさん曰く、

「女性からインスピレーションを感じ、制作に専念できる」

らしい。

だから、インスピレーションおじさんと呼んでいる。

インスピレーションおじさんのアトリエに遊びに行けば、

アタヤと呼ばれる甘い紅茶とともに休憩させてくれる。

子どもたちが描いた絵もアトリエのドアに飾ってくれ、

丁寧に扱ってくれる。

インスピレーションおじさんの取り扱う木は

エベン(エデン)と呼ばれる木が多く、

白と黒が自然と混ざり合ってできている木だ。

硬くて強いエベンは、民芸品に向いているのだそう。

色つけをしたわけではないのに、

きれいに色が分かれていて惹かれたのを覚えている。

おじさんは革製品も取り扱っている。

エベンと革でできたブレスレットをプレゼントとして頂いた。

アタヤを飲みながら過ごした昼下がり、

頂いたブレスレット、すてきな思い出、

インスピレーションおじさん、ありがとう!

さて、こちらは自転車おじさん。

その名の通り、写真に写る黄色い自転車に乗っている。

いつも笑顔で挨拶をしてくれる自転車おじさん。

どこで会ってもいつ会っても変わらぬ笑顔で、

勝手に癒されていた。

自転車おじさんが町中で歩いていることを見たことがないくらい、

いつも自転車に乗って軽やかに移動している自転車おじさん。

この自転車おじさんは、

インスピレーションおじさんと同じ職人村で働く職人さん。

インスピレーションおじさんと同じく木彫りの職人さんだけれど、

自転車おじさんのアトリエでは、

砂に色をつけて絵を描いた作品も売られている。

自転車おじさんのアトリエの隣は、

布製品を制作する女性の職人さんがいるのだけれど、

二人が仲良しでまるで夫婦のようで、

私は勝手に、おしどり夫婦は素敵だなんて思っていた。

自転車に乗っているときも笑顔だけれど、

お隣の女性の職人さんと話しているときも笑顔だった自転車おじさん。

子どもの作品つくりのために木材を分けてほしいとお願いしたとき、

快く余った木くずや木材を分けてくれた自転車おじさん。

活動に協力してくれ、私を癒してくれ、

自転車おじさん、ありがとう!

※思い出に写真を撮るために

今回特別に自転車の後ろにまたがらせてもらいました。

3枚目の写真に写る男性は、大家のシセさん。

とてもとてもお世話になった人である。

1年目、足の裏から菌が入ってしまい、リンパも腫れ

歩くのも困難になってしまったときに病院まで運んでくれ、

ドクターの説明を、筆記体が読めない私のためにブロック体で

丁寧にノートに書いてくれ、

ときには、私にフランス語を教えてくれ、

フランス語での資料つくりを手伝ってもらったこともある。

お昼ごはんや夜ご飯をおすそ分けしてもらうこともあった。

シセさんはセネガルのお隣モーリタニア出身の方で、

ボランティアにとても協力的な方だ。

先日は、シセさん手作りの感謝状を頂いた。

大家としてどうなの?!と思うこともあったけれど、

何度もお世話になって憎めないシセさん。

私の先輩隊員が日本へ帰国する時には、

涙を見せたくないとお見送りに来なかったシセさん。

人をからかうのが好きな、

ちょっと困ったシセさん。

写真は、シセさんとセネガル川の河口を見に行ったときのもの。

シセさん、本当にお世話になりました。

シセさん、ありがとう!

今回のタイトルのジュルジュフは、

ウォロフ族の言葉でありがとうの意味。

インスピレーションおじさん、自転車おじさん、

そしてシセさん、ジュルジュフ!

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