2018/07/09 Mon
活動
みんなでたのしく♪ 手あらいソングのはなし。
\Mema hom aha (ミマホマーハ)!/
現地語で、「みなさん、こんにちは」。
今回は、わたしがふだん活動する学校保健モデル校※の「Health Club」=保健クラブをご紹介します!
(※モデル校については最後に↓)
モデル校の「保健クラブ」は、小学校4年生~中学校3年生の希望者が参加していて、毎回だいたい4,50人くらい。活動は、勉強会がメインですが、スポーツ大会や学校イベントでの発表もしています。
これまでのテーマは、
・「世界手洗いの日」に、正しい手洗いについて
・ 手洗いソングを作り、学校内外での発表
・「世界マラリアデー」に、マラリアの啓発ソング
・ スポーツ大会にあわせ、First Aid (応急手当)について
などです。
【上の写真は、このあとお話しするスポーツ大会での発表のようす】
今回は、だいぶ前にはなりますが、10月15日の「Global Handwashing Day (世界手あらいの日)」に合わせ、モデル校のひとつ、Attakwaa小中学校の保健クラブでおこなった、手あらいソングのことをご紹介します!
手あらいソングは、「きらきらぼし」をアレンジしたものなど、日本の保健指導でもよく取り入れられていると思います。今回は、ガーナの子どもたちみんなが知っている「幸せなら手をたたこう」のメロディに合わせてつくりました。
現地語のFante語でつくった歌詞は、学校保健担当の先生と現地語の先生といっしょに考えました。内容は、手をあらう部位と、その手順をうたっています。この曲をうたいながら手をあらうと、あらい残しなく、上手に洗えるように、と考えました。
わたしも音楽は専門でないので、リズムや語呂合わせなどが難しく、放課後の教室に先生たちと残って、あーでもない、こーでもない、といいながら作業した時間は、とても良い思い出です。ちなみに、現地語で「Scrub, Scrub(手をこする動作)」という意味の、「チュウ、チュウッ♪」というパートは子どもうけがよく、みんな一緒に口ずさんでくれます!
【写真2:特別ゲストとして来てくれた、地域の看護師さんに正しい手洗いについて教わっているところ】
出来上がった曲は、掲示物もつくって、子どもたちとクラブの時間に練習。それ以外の時間にも練習してくれました。まずは、学校内で全校生徒に披露し、同じ時期に日本からの視察団も活動先にいらっしゃったので、そこでも発表させてもらいました。
そして、そして♪とてもラッキーなことに。わたしの配属先の同僚である、スポーツコーディネーターがこの活動に理解をしめし、サポートしてくれたことで、郡全体のスポーツ大会でも手あらいソングを発表させてもらえました。予定通りに進まないガーナの時間の中で、さまざまな連絡調整も大変でしたが、当日、保健クラブの子どもたちがちょっと照れながらも、一生懸命に歌っている姿や、終わった後の達成感にみちあふれた表情、会場にいた人たちが一緒に口ずさみ楽しんでくれている様子に、わたしもモデル校の先生も、「やって良かったな~」と心から思えました。
とんとん拍子に活動が進んだのも、すべて、日ごろから協力してくれる現地の人たちのおかげでした。とにかく、こまめにコミュニケーションを取ること、人を巻き込んでいくことが、大切だと改めて実感した出来事でした。
せっかく現地語でつくったので、今後は地域の人があつまる場や、地域のラジオ放送などで広めていきたいなと考えています。子どもも大人も、みんなが楽しみながら、正しい手あらいをまなんで、健康にすごしてくれることを願って♪
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(※)モデル校とは?
わたしの活動する郡には、学校保健のモデル校が2つあります。学校保健の分野をガーナでは「SHEP(シェップ):Scool Health Education Programme 」とよびますが、学校レベルでは、まだまだ活発な実践がなされていないのが現状で、まずはモデル校から実践をかさね、そこでの活動や成功事例を郡内でシェアしていこう!という取り組みです。前のカウンターパート(活動上のパートナー)と学校を選びました。
モデル校ではおもに、
・Health Club (児童保健クラブ)の支援
・手洗いの設備、First Aid (応急手当)ボックスなどの整備
・関係者との連携 (先生たち、PTA、地域の住民、医療職など)
・日々の健康観察の導入
などをおこなっています。
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