JICA海外協力隊の世界日記

「カクラ、カクラ、ちょっとずつ。」

「ひと。」ガーナの親友。

\Mema hom aha (ミマホマーハ)!/

現地語で「みなさん、こんにちは」。

協力隊に来るまでは想像もしなかったこと。

それは、異国の地に、親友とよべる人ができたことです。

彼女の名前は、“ミリー”。

職場の同僚で、幼稚園コーディネーターをしています。

年も近く、考えかたがとても似ていて、

笑顔がとても素敵な女性です。

はじめて会ったときからすぐに仲良くなりました。

彼女はわたしの現地語や文化の先生でもあり、

よき理解者でもありました。

ガーナの文化や現地語について、わからないことを質問しても

いつも丁寧に答えてくれ、

時に、あまり現地語を話せないわたしをからかう人がいれば、

「アジョアは頑張っているわよ。

もしわたしたちが日本に行ったら、こんな風には話せないわよ。」

と注意もしてくれました。

活動上でもよく行動をともにしていました。

一緒にイベントをしたり、お互いの活動をサポートし合ったり。

幼稚園児のためのスポーツイベントでは一緒に企画・実施し、

わたしはスポーツでの「けが予防」として準備体操やストレッチを担当しました。

仲間と協力して何かをおこなうことの楽しさややりがい、

そして持続的な活動のために多くの人を巻き込んでいくことが

大切だと気づかせてもらいました。

ミリーとは“恋バナ”もしました。

「男たちは、ほんとだめだわ!」と彼女が吐き捨てるように言ったのが

とても可笑しかったのを覚えています。

そして、将来の夢についても。

あのとき語った、彼女の夢が叶うといいなと心から思います。

思い出はほんとうに沢山あって、

彼女がいてくれなければ、

わたしのガーナでの生活や活動は成り立たなかったと思います。

感謝をしても、しても、しきれない存在です。

ほかにも、

活動中にわたしのことをいつも気遣ってくれた仲間がいます。

モデル校の学校保健担当の先生、ミスター・ユリア。

とにかく全力投球で、がんばり屋さんの彼は

2年間活動をいっしょにやってきたかけがえのない仲間です。

そんな彼がくれた言葉で、とても心に残った一言があります。

ある日ぽろりと「今日は嫌なことがあったんだよね」と

ユリアに話したことがありました。

その日の活動を終え、帰宅したあと

心配したユリアが電話をくれたのです。

「何か嫌なことがあったと言ってたけど、だいじょうぶ?」

日中にわたしが言ったことを

ずっと気にしてくれていたようでした。

そして、ユリアが一言。

「Your happiness is our concern.

 (きみが幸せかどうかが、私たちにとって本当に重要なんです。)」

もう号泣しました。

実際その「嫌なこと」は一時のことで、その後解決されたのですが、

ひとの優しさがこんなに嬉しいなんて思いませんでした。

ガーナにきてから、何度か嬉し泣きをしたことがありました。

こんなに人の優しさがしみる経験はこれまでになかったというくらい。

まわりの人に支えてもらった2年間です。

ここで出会った人たちは、

今後もずっと連絡をとりつづけたいですし、

ずっとわたしの大切な友人です。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ