2018/12/10 Mon
人 文化
「ひと。」いまこの一瞬を大切に。
\Mema hom aha (ミマホマーハ)!/
現地語で「みなさん、こんにちは」。
ガーナの名言 シリーズ第二弾。
活動がはじまったばかりのころ、
ガーナの伝統的な織物「ケンテ」を作っている職人さんの工房におじゃましました。
ケンテ布はとても色鮮やかで、
幾何学的な模様や伝統的なモチーフが使われているのが特徴です。
地域によってその色合いや模様も異なります。
さまざまな模様は、織るときにタテ糸に通すヨコ糸の色を変えることで表現します。
できあがりは帯状で、1レーン、幅10cm長さ3m程。
そのレーンをいくつも横につなぎ合わせ、ひとつの布として完成します。
とても手間がかかるものなのです。
その日工房で
華麗な手さばきに見とれ、
わたしはひとりの職人さんの横で、作業をじっと見つめていました。
一針通してはまた一針。
気の遠くなるような作業。
ふと気になったので職人さんに質問しました。
「完成までどのくらいかかるのですか?」
すると、彼は答えました。
「時間はとてもかかるよ。」
「でもね、どのくらい時間がかかるかというのは問題じゃないんだ。一針一針を、ただ、ただ続けることに意味があるんだ。」
「大切なのは、“いま”この一瞬に集中することなんだよ。」
わたしは、はっとしました。
ゴールを見すえ、全体像をとらえることも必要だけど、
大事なのは“いま”であるということ。
まるでこれから始まる協力隊活動にむけたアドバイスのようで、
とても良いタイミングでこの言葉をいただいたなと思いました。
誇り高き、ケンテ職人さんとの出会いにとても興奮した
その瞬間、わたしの頭の中では
NHKの「プロフェッショナル~」のテーマソングが流れました(笑)
それくらい、職人さんが輝いてみえたのでした。
実際、活動中にこの出来事をなんども思い出しましたし、
きっと、これからも
何度となく思い出すのだろうなと思います。
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