「カクラ、カクラ、ちょっとずつ。」(野口隊員は帰国しました。)

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野口 はるな
神奈川県

タイプ/職種
青年海外協力隊
学校保健
派遣国
アフリカ
ガーナ セントラル州 エクムフィ郡
一言メッセージ
カクラ、カクラ=現地語でちょっとずつ。この出会い、この瞬間を大切にしながら。日々のGhana Lifeや活動のあれこれ、「保健だより」をガーナよりお届けします!

 

「ひと。」いまこの一瞬を大切に。

2018.12.10

人 文化

\Mema hom aha (ミマホマーハ)!/

現地語で「みなさん、こんにちは」。

ガーナの名言 シリーズ第二弾。

活動がはじまったばかりのころ、

ガーナの伝統的な織物「ケンテ」を作っている職人さんの工房におじゃましました。

ケンテ布はとても色鮮やかで、

幾何学的な模様や伝統的なモチーフが使われているのが特徴です。

地域によってその色合いや模様も異なります。

さまざまな模様は、織るときにタテ糸に通すヨコ糸の色を変えることで表現します。

できあがりは帯状で、1レーン、幅10cm長さ3m程。

そのレーンをいくつも横につなぎ合わせ、ひとつの布として完成します。

とても手間がかかるものなのです。

その日工房で

華麗な手さばきに見とれ、

わたしはひとりの職人さんの横で、作業をじっと見つめていました。

一針通してはまた一針。

気の遠くなるような作業。

ふと気になったので職人さんに質問しました。

「完成までどのくらいかかるのですか?」

すると、彼は答えました。

「時間はとてもかかるよ。」

「でもね、どのくらい時間がかかるかというのは問題じゃないんだ。一針一針を、ただ、ただ続けることに意味があるんだ。」

「大切なのは、“いま”この一瞬に集中することなんだよ。」

わたしは、はっとしました。

ゴールを見すえ、全体像をとらえることも必要だけど、

大事なのは“いま”であるということ。

まるでこれから始まる協力隊活動にむけたアドバイスのようで、

とても良いタイミングでこの言葉をいただいたなと思いました。

誇り高き、ケンテ職人さんとの出会いにとても興奮した

その瞬間、わたしの頭の中では

NHKの「プロフェッショナル~」のテーマソングが流れました(笑) 

それくらい、職人さんが輝いてみえたのでした。

実際、活動中にこの出来事をなんども思い出しましたし、

きっと、これからも

何度となく思い出すのだろうなと思います。