JICA海外協力隊の世界日記

牛vaca日誌 in PARAGUAY

621日+∞ (第2次隊:弓削隊員の記事)

こんにちは。

パラグアイでは冬も終わりかけ、ラパチョと呼ばれる日本でいう桜のような花が咲き乱れる頃、残暑の厳しい日本へ帰国しました。 久しぶりの日本は、とりあえず人の多さにびっくり(パラグアイの人口は約700万人)。そのほかにも、トイレでついついゴミ箱を探してしまう(パラグアイでは紙を流すと詰まってしまうので、設置されているゴミ箱に捨てます)、横断歩道で車が停まってくれることに戸惑う(パラグアイでは横断歩道で歩行者が青信号でも右左折車両が優先です)などなど、逆カルチャーショックを体験中です。

帰国前は、終わらせたい活動、あいさつ回り、お別れ会とバタバタと最後の1か月が過ぎていきました。 ひとつ印象に残っているエピソードがあります。 とある酪農家ご夫妻に最後の挨拶回りに行ったとき、涙目になっている奥さんにギュッと抱きしめられ、大変感謝されたことがありました。このご夫妻はスペイン語を理解してくれているものも、話すことはせず、すべての返しが現地語であるグアラニー語でした。私はグアラニー語があいさつ程度にしか話せなかったので、自分の言っていることが相手に伝わっているのか、意思疎通のできない私のことをどう思っているのか、とても不安に思っていました。しかし、言葉が不十分でも何か伝わったことはあった、一所懸命にやってきてよかった、と思えた瞬間でした。

この2年間と少しの活動期間は計り知れないほどの大きな、すばらしい経験を与えてくれました。活動対象であった酪農家に対し少しでも自分が貢献できたのか、それは分かりませんが、少しでも彼らの中に何かが残ったことを願います。

コミュニティ開発隊員として壁谷、家畜飼育隊員として宮﨑、渥美、弓削の計4名で進めてきた「イタプア県における小規模酪農家強化プロジェクト」も621日+私の任期延長分5カ月を無事に全うすることができました。 というわけで、 7月末にはプロジェクトの3代目ボランティア4名も到着し、活動を頑張ってくれています。これからのパラグアイの酪農発展とプロジェクトの成功を日本から祈り、私の最後の記事としたいと思います。ありがとうございました。

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