JICA海外協力隊の世界日記

牛vaca日誌 in PARAGUAY

パラグアイ人と犬、田舎の場合。

サンペドロ・デル・パラナ市派遣、家畜飼育隊員の弓削です。

日本の家庭の様に、ここパラグアイでも多くの家庭で犬を飼っています。

私のホームステイ先にも、大きめの犬が2匹。

その他にも猫3匹+子猫3匹、

ペットとは言えませんが子豚6匹+ニワトリ15羽くらい?と、大所帯です。

犬たちは基本的には繋がれていません。

もちろん、ずっと繋がれている犬もいますが、この田舎町では放し飼いが一般的です。

家の中や庭を自由に走り、道路に出てお昼寝をしている子もいます。

だから、飼い主と一緒に散歩している犬は見たことがありません。

繋がれる時はお客さんが来た時や、何か悪いことをした時。

例えば私のホームステイ先では、子豚を追いかけまわした時や、物干し竿から落ちた洗濯物で遊んだ時、雨の日に家の中を足跡だらけにした時などは繋がれていました。

日本では、犬とは家族の様な存在である、という人が多いと思いますが、

ここパラグアイでは、そうかと言われるとそうでもないような・・・

例えば、私のホストママは基本的には犬が大好きなようですが、

あまりにもじゃれついてくると履いているビーチサンダルを脱いで投げつけたり、そのまま叩いたりして追っ払っています。

田舎に行くともっと顕著に。

ビーチサンダルどころか持っているものは何でも犬を追い払うための道具として使われます。マチェーテ(長刃のナタ)を持って追い払っていたことも。

野良犬相手ならまだしも、飼い犬に対して行っているとは、日本では考えられないですよね。

私が感じることは、パラグアイでは犬は愛玩動物として可愛がられているだけの存在ではなく、

住み込んで飼い主の為に働いている、というような存在でもある、ということ。

知らない人が来れば吠えて家主に教えます。

呼び鈴などなく、手を叩いて人を呼ぶことが一般的な田舎町では、

拍手では気付かない場合でも、犬が吠えれば一発で気付いてくれる為、とても助かります。

飼い主と共に動物を追うことも。

動物を移動させる際のお手伝いもそうですが、

ホームステイ先の犬は鶏を鶏小屋に入れるお手伝いをしています。

(ただ、鶏を追いかけまわしたいだけかもしれませんが・・・)

これらの働きの対価として、飼い主から美味しいごはんをもらっているのです。

その扱いに対して、可哀想だなぁ、と思うかもしれませんが、

こんな犬と人間との共存の仕方も、とてもおもしろいと思います。

私も、もしパラグアイで犬を飼うことになるのならば、

エサ代の分はしっかりと働いてもらいたいなぁ、と思いました。

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