JICA海外協力隊の世界日記

牛vaca日誌 in PARAGUAY

任地訪問

最近、趣味で育てている松葉ボタンが花をつけました。スペイン語名はわかりませんが、毎日穏やかな気持ちにさせてくれます。力強く土を叩く雨が任地を通り過ぎてゆく度に、折れてしまわないか心配でしたが、そんな気持ちをよそにたくましく咲いています。

みなさんおはようございます!こんにちは!こんばんは!

ヘネラル・アルティーガス派遣の渥美です。みなさんお元気ですか?

先日、同期の隊員の任地であるイタクルビ・デ・ラ・コルディジェラ市を訪問してきました!

その市は首都アスンシオンからバスで2時間半ほど行ったところにあります。

彼女は小学校教育に携わる隊員です。職種を考えると関連がなく思えるかもしれませんが、彼女の人との関わり方や活動に対する姿勢には学ぶところがたくさんあり、実際に彼女が活動する場所や同僚達、そして町の人達とどのように関わっているのか、反対に町の人は彼女とどのように関わっているのかを見たいと思っていました。

そんな折、彼女が任地の公園で同僚や子ども達と一緒に「児童作品展示会」を行うという話を耳にしたので、早速訪問することに決めたのです。

こんなチャンスはめったにないと思い、喜び勇んで向かったものの、道中突然バスのタイヤがパンク・・・。その場で約1時間の立ち往生に遭い、なんとか間に合えばと思っていましたが、着いたころには既に片づけをしていました。。。。なんという不運。

半ば強引に気を取り直し、任地を紹介してもらうことにしました。イタクルビ・デ・ラ・コルディジェラ市はパラグアイの中では大きな町であると思うのですが、雑然とした印象はなく、むしろ慌ただしさよりも落ち着きや穏やかさを感じました。パラグアイの町としては珍しく、運送業や商業が主だった産業であるようでそのせいか町自体も洗練された印象です。

市役所や教会、彼女の勤める小学校、そして街並みを見せてもらいながらいろいろなところを歩きました。その中で知り合いや友達を紹介してもらい、おしゃべりや家の軒先でのお茶を楽しみました。それらを通して僕は彼女の友人の多さ、彼女の名前を呼んで声をかけてくれる人の多さ、挨拶を交わした時の町の人々の反応の良さにとても感動したのです。彼女は「この町はボランティアが長く入っているからみんな慣れているのよ。」と言っていましたがそれだけではないでしょう。町の人々と関わり、挨拶や会話を積み重ねてきたからこそ、彼女は人々に親しまれ、多くの笑顔とともに生活しているのだと思います。まさに協力隊の姿がそこにはありました。

彼女の任地の居心地の良さの余韻に浸りつつ、「帰ったらいつもより口角を上げて話をしよう、知らない人でも目があったら挨拶しよう」などと思い任地に着いて早速試すと、思いがけず反応が良く、いつもの自分の心持ちと全く違いました。それはきっと、自分が自然に笑えて、そして笑顔が返ってきたからだと思います。

今回の訪問を機に「自分は町の人達や知り合いなどに対して常に笑顔で接することができていただろうか。」と考えました。

活動で酪農家さんと喧嘩して擦り減ったり、町の人や道行く人にいわれのない失礼な言葉を投げかけられたり、家族の冗談?嫌味?に「そんなこと言ってないのに…。」とか、「どうしてそんな風に捉えるんだ」と傷ついたことも少なくないですが、そうした些細な経験に囚われ、斜に構えて疑いと警戒を持って接していたことが多かったように思います。そんな中での今回の経験。いつでもフラットに人と関われるようでありたいと思うとともに、優しい気持ちにならないと優しくできないようではまだまだ甘いな、と感じました。

パラグアイはホントに何もないのですが、その分ふとした時に感じる空や自然の美しさが、この国の自慢だと思います。任地訪問をした日も多彩な表情を見せる印象的な空でした。

次回は最近あった嬉しいことを書くかもしれません!(笑)

それでは後程。

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