JICA海外協力隊の世界日記

牛vaca日誌 in PARAGUAY

パラグアイ独立記念日。

5月14、15日はパラグアイの独立記念日でした。

今から205年前の1811年、

パラグアイはスペインからの独立を宣言しました。

なぜ2日間あるかというと、

14日に始まった革命が日をまたいで15日未明に終了したからだそうです。

さて、この独立記念日には、パラグアイ各地でセレモニーやパレードが行われます。

14日、15日と2日ある独立記念日のうち、どちらの日にセレモニーが行わるのか、 確かなデータを持っているわけではないのではっきりとは言えませんが、 聞いた話では、どうやら14日にセレモニーが行われるケースが多いようです。

私の任地でも小中高生たちをメインとした記念パレードが行われました。

パレードの前に、まずは教会の前でセレモニーが行われました。

国歌斉唱、国旗掲揚から始まり、神父様のありがたいお言葉や、参加学校からの歌やダンサ・パラグアージャ(パラグアイの伝統的な踊り)などのもお披露目もありました。

続いて、いよいよパレードの開始です。

市役所を先頭にして、パレードが始まりました。

太鼓のリズムに合わせて行進を行います。

太鼓を叩くのは誰でも立候補できるようですが、

国旗を持って歩くのは誰とでも、というわけにはいきません。

成績優秀者たちだけに許されることなのだそうです。

幼稚園の子供たちも一生懸命行進していました。

さて、今年のパレードは5月13日(金)に行われました。

しかし、この日は独立記念日でも何でもありません。

実際、例年は14日にパレードが行われています。

なぜ13日に行われたのか・・・

実は開催日を巡ってひと悶着がありました。

今年の独立記念日である5月14日、15日は土曜日、日曜日にあたります。

例年通りの14日に開催だと、土曜日開催、ということになりますが、

実は、土曜日には働きたくない、という一派がいたそうなんです。

「休日に働きたくないから、金曜日に開催しろ」という一派(主に学校関係者)と、「特別な日である独立記念日当日に開催したい」という一派(役所系)。

話し合いだけでは決着がつかず、結局は参加校、参加団体代表者による投票にゆだねられ、

結果、多数決により13日の金曜日に開催する、ということになりました。

しかし金曜日に開催する条件として、「土曜日に振替授業を行わなければならない」という誓約書にサインすることになったようで、

結局土曜日に働かきゃなきゃいけないのなら、どうして独立記念日当日に開催しないのか、私としては疑問が残るばかりです。

なにはともあれ、晴天には恵まれませんでしたが、たくさんの人に声をかけられ、去年よりも知り合いが増えた、ということを実感することのできるパレードでした。

8月に帰国なので、来年はもうこのパレードを見ることはありません。

こうして、ひとつずつ、来年にはもう見ることがない行事を終えていくと、帰国が迫っているのを実感すると共に、なんだか寂しい限りです。

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