2016/05/19 Thu
文化
パラグアイ独立記念日。
5月14、15日はパラグアイの独立記念日でした。
今から205年前の1811年、
パラグアイはスペインからの独立を宣言しました。
なぜ2日間あるかというと、
14日に始まった革命が日をまたいで15日未明に終了したからだそうです。
さて、この独立記念日には、パラグアイ各地でセレモニーやパレードが行われます。
14日、15日と2日ある独立記念日のうち、どちらの日にセレモニーが行わるのか、 確かなデータを持っているわけではないのではっきりとは言えませんが、 聞いた話では、どうやら14日にセレモニーが行われるケースが多いようです。
私の任地でも小中高生たちをメインとした記念パレードが行われました。
パレードの前に、まずは教会の前でセレモニーが行われました。
国歌斉唱、国旗掲揚から始まり、神父様のありがたいお言葉や、参加学校からの歌やダンサ・パラグアージャ(パラグアイの伝統的な踊り)などのもお披露目もありました。
続いて、いよいよパレードの開始です。
市役所を先頭にして、パレードが始まりました。
太鼓のリズムに合わせて行進を行います。
太鼓を叩くのは誰でも立候補できるようですが、
国旗を持って歩くのは誰とでも、というわけにはいきません。
成績優秀者たちだけに許されることなのだそうです。
幼稚園の子供たちも一生懸命行進していました。
さて、今年のパレードは5月13日(金)に行われました。
しかし、この日は独立記念日でも何でもありません。
実際、例年は14日にパレードが行われています。
なぜ13日に行われたのか・・・
実は開催日を巡ってひと悶着がありました。
今年の独立記念日である5月14日、15日は土曜日、日曜日にあたります。
例年通りの14日に開催だと、土曜日開催、ということになりますが、
実は、土曜日には働きたくない、という一派がいたそうなんです。
「休日に働きたくないから、金曜日に開催しろ」という一派(主に学校関係者)と、「特別な日である独立記念日当日に開催したい」という一派(役所系)。
話し合いだけでは決着がつかず、結局は参加校、参加団体代表者による投票にゆだねられ、
結果、多数決により13日の金曜日に開催する、ということになりました。
しかし金曜日に開催する条件として、「土曜日に振替授業を行わなければならない」という誓約書にサインすることになったようで、
結局土曜日に働かきゃなきゃいけないのなら、どうして独立記念日当日に開催しないのか、私としては疑問が残るばかりです。
なにはともあれ、晴天には恵まれませんでしたが、たくさんの人に声をかけられ、去年よりも知り合いが増えた、ということを実感することのできるパレードでした。
8月に帰国なので、来年はもうこのパレードを見ることはありません。
こうして、ひとつずつ、来年にはもう見ることがない行事を終えていくと、帰国が迫っているのを実感すると共に、なんだか寂しい限りです。
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