JICA海外協力隊の世界日記

牛vaca日誌 in PARAGUAY

自然の効能

こんにちは。サンペドロ・デル・パラナ市派遣、家畜飼育隊員の弓削です。

今回は少し前のお話をしたいと思います。

以前、バイクに乗って酪農家さんのお宅へ向かっている時、

首に何かがぶつかりました。

パッと、払いのけたのですが、おそらくハチに運悪く当たってしまったようで、首に激痛が・・・

そのまま酪農家さんの家に着いたのですが、

来る途中にハチにぶつかった! と、話したところ、娘さんがニンニクを持ってきくれました。

ニンニク?と不思議に思っていると

「ハチ刺されにはニンニクが効くよ!」と、

私の首につぶしたニンニクをテープで貼りつけてくれました。

半信半疑でしたが、真剣な眼差しでニンニクを貼ってくれたその気持ちを無下にもできず、

そのまま首にニンニクを貼りつけたまま仕事を開始。

首から漂うニンニクの香りが気になって仕方がありません。

帰宅後、バイクに乗っていたら運悪くハチが当たったの!

と家の人に話したところ、なんと今度は「アロエも貼っときなさい!」とホストママ。

虫刺されにはニンニクにアロエ、日本では聞いたこともありませんでしたが、

その日は首にこの2つを貼りつけたまま過ごす破目になってしまいました。

「風邪をひいたら、首にネギ」

こんな、おばあちゃんの知恵袋のような、

薬に頼らない民間療法は日本でもたくさん知られています。

しかし、本当に効果があるのか分からないし、試したこともない、という人は多いのではないでしょうか?

ここパラグアイでもこの手の話をたくさん聞きます。

日本よりももっとたくさんの人々が民間療法、自然物由来の効能を心から信じているように感じます。

先ほども紹介した「虫刺されにはニンニクとアロエ」以外にも、

例えば、

「喉痛→ハチミツ」

「頭痛→とある木の葉を水に入れ、それを太陽の下に置いた後、その葉を頭に置く」

「吐き気→みかんの葉をお湯に入れ、そのお湯を冷やした後に飲む」

などがあります。

「喉にハチミツ」は、なんだか日本でも聞いたことがあるような気もしますが、

他の事例なんかは、

みんなが「本当に効くんだ!」と言ったとしても、馴染みが無くてちょっと信じられませんよね。

お店に置いてあったり、露店に並べたり、売り歩きに来るなど、たくさんの種類の薬草(ハーブ)も、とても身近に販売されています。

ミントやカモミール等日本でも耳にしたことのある薬草(ハーブ)から、

よくわからない植物の根っこ、庭に生えているただの雑草かと思っていた草まで、

すべてに何かしらの効能があるようで、

その時の体調に合わせて、煮だし汁を飲んだり、マテ茶やテレレ(水出しマテ茶)に入れたりします。

(中央が薬草。左の木のすり鉢で潰し、テレレに加えます)

「これらに本当に効能があるのか?」

パラグアイに来て1年3か月たった今でもなかなか信じることはできません。

首のハチ刺されも、翌日にはすっかり痛みは引いていましたが、

それがニンニクとアロエのおかげだとは・・・あまり思えませんでした。

しかし、郷に入っては郷に従え、

ということで、パラグアイ人が本当に効くというのならば、

彼らが言う通りに、挑戦していきたいと思いました。

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