JICA海外協力隊の世界日記

UGANDA★協力隊のキロク

活動について①井戸料金回収システムの構築

ジェバレコ!

毎日暑いですが皆さんいかがお過ごしですか?

ウガンダは日本の夏に比べてとーっても過ごしやすく、年間を通して28℃と快適です!

一方で、暑さや寒さがないため、いつの時期(何月)にどんなことをしたのかわからなくなる時があります笑

毎日暑くてバテそうですが、四季を感じられることは素晴らしいことですね!

さて、今回からは私の活動を詳しくご紹介します!

ひとつめは井戸料金回収システムの構築です。

ウガンダでは水源の多くを井戸に頼っています。

多くの井戸は国のお金で造られていますが、その管理はコミュニティに委ねられています。

コミュニティ(村)のなかでWUCという委員会が作られ、その人たちを中心に管理されます。

日本でも住宅地では回覧板や班長、ゴミ当番の仕組みがあるので似ているかもしれませんね。

井戸の修理回数はその井戸や地形によって変わりますが、多いところだと毎月あるような場所もありました。

1回あたり100,000ugx(3,000円)~200,000(6,000円)ほどかかるため料金をコミュニティ内で集めることは大変難しいことでした。

そうなると、井戸を修理することをあきらめ、壊れた井戸は放置され、代わりの水源として汚いため池を使わなければいけなくなり、体調が悪くなるという悪循環に陥ります。

それらを解決するために前任者が発想したSUNDAというシステムを普及させる活動をしていました。

SUNDAはウガンダの村の言葉「ルガンダ語」でPumpという意味でよくなじみがある言葉です。

ICカードを村の人たちに配り、そのICカードにお金をチャージしてもらいます。

チャージの方法はモバイルマネーシステムで入金します。

ウガンダでは15歳以上の約90%の人たちが携帯を持っているため、どこの場所でも入金ができます。

井戸に装置をつけて何もしないとゲートが閉まり井戸から水が出ないようになっており、

お金の入ったICカードをかざすとゲートが開き水が汲めるシステムです。

つまり、水を使用するたびに料金が発生し、そのお金で井戸を直そうという仕組みです。

WUCの人たちは井戸が壊れるたびに、隣人からお金を徴収しなければいけないことに抵抗を感じていました。

さらに、全家庭同じ料金を徴収していたので不公平が生じていました。

それらを解消することができるとして、SUNDAシステムは大変喜ばれました。

一方、SUNDAを提供する私たちは多くの問題が発生しました。

ウガンダ人であるソフトとハードのエンジニアと一緒に作業していましたが、

時間に遅れる、報告しない、といったことはもちろん、コミュニケーションをとることが本当に大変でした。

エンジニアは技術力が高く、私は素人だったため、彼らのやっていることを理解することも大変でした。

どうしたら相手が動いてくれるのか、どうしたら意思疎通がうまくいくのか、正直いらだつ時も多くありました。

それでも彼らが一生懸命動いてくれていることや、彼らが住民(村の人たち)を思う姿をみて

物事がうまくいくように私が変わらなくては、と思うようになりました。

多くのウガンダ人と関わる中で「自分の当たり前」を無くすこと「自分が変わること」の大切さを学びました。

自分の当たり前は相手の当たり前ではないため、相手のことを考えて自分の行動を変えること、

それが好循環をつくる大切なことなのではないかと思います。

SUNDAは普段の活動ではなかなか経験することのできない政府や専門家、NGOの方々と関わることができたり

ビジネスに直結するような仕事ができたので、とても大変でしたがとてもやりがいのある活動です。

もっと多くのSUNDAが普及し、すべての井戸が稼働して、村の人たちが「安全な水」を使用できるようにしていきたいです。

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