2018/09/07 Fri
活動
青年海外協力隊の派遣目的 その2
友好親善・相互理解の深化
途上国にいって仲良くすること。互いのお国柄を理解していくということ。こっちに来るまではそれほど考えていませんでした。前回書いた「仕事」の部分が活動のメイン、他の2つはおまけ程度に考えていました。
でもそれなら協力隊の存在意義ってなんでしょうか。
JICAには国際協力の専門家もいるし、NGOや個人でやっている方もいます。また企業の海外進出や投資もその国の発展に大きく貢献しています。それらに比べたら我々協力隊の多くが各分野ではまだまだひよっこです。
彼らとの違いは。
それがこの友好親善、相互理解なのだとこっちに来てから考えるようになりました。きっかけは赴任して最初の壁にぶつかっていた頃にある隊員に言われた言葉です。正確には覚えていませんが、「ここに来て、2年間生活するだけで60点」といった意味だったと思います。
「仕事」の部分で成果が出なければ無駄だというわけではない。その国、その地域、その会社、そのホストファミリーに溶け込んで生活する。同じ飯を食い、同じ言語で話し、同じ立場で悩む。日本にいるときよりイライラすることは断然多いです。理解に困る人、言動、習慣は山ほどあります。そしてそれはおそらく向こうも同じ。逆に気持ちが通じたと思った瞬間は本当にうれしいです。きっと相手もそう。
この間も慕ってくれる同僚と子牛の下痢について話し合い、気づけば3時間経っていました。
ほかのボランティアと話していても大体状況は同じ。うまく付き合うにしろ、距離を置くにしろ、みんな真剣に人間関係に悩み、同僚たちのことを自分なりに理解したうえでのこと。そして親密になるからこそ、親身になって彼らのために自分に本当に何ができるのか考える。その結果未熟な自分に凹んだりするのですが。これまでに送り出して来た先輩隊員達の帰国報告がまさにそうでした。関わってきた人たちに惜しまれながら帰国していった先輩隊員たち。まさに理想の協力隊像なのではないかなあ。
だんだん同僚一人一人の性格や考えが分かるようになり、今では尊敬している同僚や仲の良い友達がいる一方で、苦手な人、正直可能な限り関わりたくない人もいます。
ベトナムにもいろんな人がいるんだなー。
結局そんな感想になってしまう自分の語彙の少なさが残念です。
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