JICA海外協力隊の世界日記

ベトうし日記

子牛の病気を減らせ①

どうも、大藤です。

赴任して1年が過ぎました。この一年間は子牛とともにあったといってもいいでしょう。とにかく子牛の病気を減らすための提案をしてきました。

まずは新生子牛の初乳摂取状況の調査。

人の赤ちゃんは胎内にいる間に臍の緒を通してお母さんの免疫が胎児に与えられます。

しかし牛の場合、生まれてからその免疫が与えられます。それが子牛が生まれて初めて飲むミルク、初乳に含まれている抗体です。母牛の免疫力を子牛に確実に与えるのに大切なのが生後どれだけ早く、たくさん初乳を飲ませるかにかかっています。

ということで、40頭ほどの子牛の初乳摂取量と生後の時間を記録していったところ、やはり量が足りていないことが分かりました。記録をまとめて配属先に報告、また同僚達にも足りてないよね、だから病気が多いんじゃないかな、という話をしていきました。

しかし、ここから何も起こらなかったしできなかった…。

飲まなくても病気にならない子牛もいるよ、とか、いっぱい飲んでも病気になって死んじゃったのもいるよ、とか。

勉強会を開いて拙いベトナム語で説明してみても、内容は理解されているんでしょうが、なかなか具体策につながらない。

理屈はわかっていても、それほどこの問題って重要視されてないのかな。

うーん、困った。

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