JICA海外協力隊の世界日記

ベトうし日記

十二支

戌年ですね。

中国の文化の影響を昔から受けているためベトナムにも十干十二支、いわゆる干支があります。

特に生まれ年の話の時に「ナニドシ?」みたいな話が出るのは日本と同様です。

大本の中国でもそうなんですかね。

ということでベトナムでも2018年は戌年です。

また日本同様、一般的な「犬」を意味する単語と違うものを用います。

一方で日本との相違点も。

まず丑(牛)はおらず、かわりに水牛です。

日本では一部地域を除いてはあまりなじみのない動物ですが、ベトナムでは昔は身近な使役動物で、今でも大切にされています。

そして卯(兎)がいなくて代わりに猫が入っています。

ベトナムの猫はネズミに騙されることなく集合時間に間に合ったんですかね。

あとは未(羊)の代わりにヤギ、亥(猪)の代わりに豚がいます。

ちなみにちょっとネットで調べてみたら、十二支のなかに水牛がいる国はベトナムだけの様です。

更に調べてみたら水牛はベトナムの国獣だそうです。

更に気になって日本の国獣を調べたら出てきませんでした。

というか決まってないのかな。

猫はというとチベットやタイでも卯の代わりに入っています。

中国発祥で年に関係する文化にはもう一つ、「元号」というのもあります。

平成の次は何なのかなんて話題になっているのではないでしょうか。

ベトナムにも1945年まであったそうです。

1945年に君主制が廃止されたのに伴い元号も廃止されたとのこと。

さらにフランス統治時代からすでに使われなくなっていっていたらしい。

今のベトナム人の多くは元号という概念をもっておらず、日本に興味のあるベトナム人に聞かれてもなかなか説明が難しい日本あるあるの一つになっているようです。

国の文化って長い間、国と国の間で影響しあい、また外から来たものを変化させ、吸収し、あるいは破棄し、あるいは既存のものが淘汰されながら今の形があるんですね。

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