2022/05/09 Mon
文化
ガーナの明るいお葬式と結婚式の話。
Akwaaba!(ようこそ!)
今日は、ガーナの冠婚葬祭について紹介していきます。
私は、任地のEssuehyia Artisan Associationというグループに所属しています。
町には色々なAssociationというグループがあり、商工会のようなメンバーで構成されていたりして、マイクロファイナンスをやっていたり、メンバーの冠婚葬祭の費用などをグループとして集めて参加したりしています。
週末に町に出ると、誰かしらの結婚式か葬式をしていることがほとんどです。
私は、Associationのメンバーとして、また、配属先の冠婚葬祭参加で、1年間ですでに結婚式に4回、お葬式に3回参加したことがあります。
結婚式でもお葬式でも、Associationとして、引き出物やお香典の代わりに、大量のギフトを持っていきます。大量の米やトマトペースト、ジュース(モルトという名前のエナジードリンクのようなもの)などの食料だったり、鍋一式セットやバケツ、ミキサーなどの家電・家具など、さまざまです。
それらを頭に乗せて、歌いながら結婚式会場や葬式会場に入っていきます。
結婚式は日本と同じように、両家の参列、新郎新婦入場、誓いの言葉、指輪の交換など、基本的にキリスト教式の結婚式が多いです。
2次会の代わりに、教会などに行って、歌やダンスを楽しむ時間がたっぷり用意されています。結婚式のためにみんなアクセサリーをつけたり、着飾っていくので、とても楽しいです。
近所の仲良くしている家族の親戚の結婚式に参加した際は、新郎の家族の席に座らせられ、親戚の一員として紹介してもらいました(笑)家族と認められたような気がして、嬉しかったです。
ガーナのお葬式は日本とは全く別物で、故人が亡くなってから3ヶ月後、遅いと半年後などに行います。お葬式の費用がものすごくかかるのと、棺桶を作ったりするのに時間がかかるそうです。
お葬式では、故人の次の人生の門出を祝うという意義があるらしく、なので結婚式よりも歌い踊って祝います。故人を想って、皆が感情を剥き出しにして、泣きながら歌い踊る葬式にも参加したことがあります。葬式によっては、朝まで続くこともあり、本当に人生の最後の一大イベントといえるものです。
お葬式には基本的に白黒の服か、茶色、赤黒の服で参加します。早く亡くなった人のお葬式には、流れた血を惜しむという意味で赤黒の服、長寿された方のお葬式には、長寿祝いの意味を兼ねた白を合わせた白黒の服で参加することが多いらしいです。
日本のお葬式の死生観とはまた違うものがあり、故人の次の人生を祝うというのがとても明るいなぁと思います。
Associationとしての葬式ウェアを最近作ったので、来週のお葬式に着ていこうと思います。
ではまた、Yambo Okyenna! (また明日!)
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