ルワンダかけはし通信~ブホロ ブホロ(小郷隊員は帰国しました。)

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小郷 智子
大阪府

タイプ/職種
青年海外協力隊
コミュニティ開発
派遣国
アフリカ
ルワンダ ルワマガナ郡
一言メッセージ
かねてからの「途上国の現場を見たい」という思いから、銀行を辞めてルワンダの地へ。人々の温かさに触れながら、日々ルワンダと自分の可能性に挑戦しています!合言葉は「ブホロブホロ(=少しずつ少しずつ)」!

 

ルワンダのランニングブーム

2018.11.30

人 生活

雨の日が続いています。雨の時期は停電が多発します。時には雨が降っていなくても突然電気が止まり、1~2日停電...という事もあります(多分どっかの地域で大雨が降って配電に支障が起き、停電になるようです...)。局所的には、家の目の前の配電盤が故障になり、我が家とそのお隣だけ停電、という事もあります。ちょっと困りますが、「これも電気の有難さを再認識するいい機会だ」、と考えています。

さて、今回はルワンダのランニングブームの状況について紹介します!

■健康志向からスポーツ志向も高まりつつあるルワンダ

ルワンダでは近年スポーツを推奨する流れが高まってきています。健康志向、子供達の育成、スポーツ文化振興...色々な目的があるようで、『Imihigo(※1)』でもスポーツ振興が幾つかの項目で掲げられています(例えば、『学校間・地域間のスポーツ大会の開催』、『アクティビティの増加』、『スポーツ施設の設備拡充』...等々)。目標として空手クラブを立ち上げる事を目標に設定している機関もあります。

特に健康志向の高まりも関係あるようで、「健康の為にスポーツをもっとすべきだ」という意見もよく耳にします。「日本と似た風潮だな」、と感じます。

が、時にはこんなことも。私が風邪気味だった時に、「風邪を治す為にランニングをするといいよ」と言われた事もありました。「ちょっと違うのでは...」と思いつつ、健康を意識した発言が面白かったです。

※1 Imihigo(イミヒゴ)【再掲】

毎年郡ごとに設定されるパフォーマンスコントラクト(=年間活動達成目標)。全国の郡庁で各々設定されており、この目標達成に向け郡庁では業務を遂行する。年度末には評価機関が各郡庁を回り、ドキュメントチェックと現場視察でイミヒゴの達成率を評価し、全国順位付けがなされる。この評価次第で、翌年度の予算配分や人事配置が決定される重要なもの。郡庁においては中央集権の管理体制が確立されている。

▶[参考]Imihigo(イミヒゴ)について

http://www.rwandapedia.rw/explore/imihigo

■食生活の変化(補足)

因みに、健康志向という観点でいうと、ルワンダの食生活にもちょっと変化を感じます。最近砂糖を嫌う、甘い食べ物を避ける人をよく見かけます。特に年配の女性にその傾向をより感じます。

先のEXPO(※2)でも、食品のテナントを出展していると、「砂糖の少ない物、もしくは入っていないケーキはないの?」と聞かれました。ちょっと意外な印象を受けましたが、それ以降も最近色々な場所で「健康の為に砂糖の多い食べ物は食べないようにしている」という発言を耳にするようになったので、やはり「砂糖の摂り過ぎ=健康に悪い」という情報が流れているようです。

ただ、普段の炭水化物(特にじゃがいも)と揚げ物が多い食生活の影響か、ルワンダにはお腹周りががっしりしている人々が多いです。ランチにイフィリティ(フレンチフライ)を山盛りにして食べている人を見ると、「まずは毎日の食生活から改善を...」とちょっと思います(とはいえ、長年のルワンダの食文化もあるので一概に良し悪しは言えませんが...)

※2 世界日記「EXPO出展!~当日編」【再掲】

http://world-diary.jica.go.jp/ogotomoko/activity/expo_1.php

■Car free day@キガリ

毎月1回月初の(日)は、首都キガリでは『Car free day』です(月によって変動)。午前中ムムジ(「タウン」と呼ばれる繁華街)からのメイン通りのかなりの広範囲で自動車通行不可になり、自由にランニング出来るようになります。

親子でランニングしている人、何人かでランニングしている旅行者、ランニングクラブで走ってる集団、スケボーやローラースケートに興じる若者...様々です。

スポーツ振興、娯楽的要素、またもしかすると車の利用規制(排ガス削減)の要素があるのかな、と思います。

普段車が走っている大通りの真ん中を朝から自由に走れるのはなかなか気持ちがいいです。

ルワンダに到着した当初の週末が丁度『Car free day』だったので、よく分からないながら同期とランニングを楽しみました。

面白いイベントですが、うっかり首都への移動日が『Car free day』に重なるとかなり往生するので、首都への行き来がある時は『Car free day』を要チェックです。

【写真①:上_メイン通りを通行止めにして自由にランニング/下_キガリのランドマーク『コンベンションセンター』近くまで走る事が出来る】

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■Sports for all@ルワマガナ

前述の『Car free day』の影響が各地へ広がりつつあるのか、ルワマガナ郡でも『Sports for all』というイベントが始まりました。

今年の6月頃から始まったようですが、毎週第三or第四(日)(月によって変動)に朝7:00位から市民が集まってルワマガナのムムジ周辺をランニングします。主催は郡庁のYEGO center統括者(=ユース・スポーツ振興等も担当。私もここで空手を教えた)。警察が自動車の通行止めをし、パトカーが先導するなかなか本格的なイベントです。参加者は警察、郡庁職員、一般市民や子供達...。

こちらの人は集団で走る時決まって掛け声を掛けながら走ります。1人が特定のフレーズを発し、それに呼応するように皆が声を合わせて叫びます。ランニングよりもこっちの掛け声の方がしんどそうですが、なんとなく「こんなところがルワンダっぽいな」と思います。

ゴールは郡庁の駐車場で、ゴールの後はここでエアロビ(=サーキットトレーニングのようなもの)。先生らしき人が輪の中心に立ち、軽快な音楽と共にその動きを真似るのですが、ランニング直後なので結構きつい...。

最後に郡長からコメント。「スポーツは健康促進にいいので、みなさん積極的に取り組んでいきましょう」というような事を話していました。そしてこの時は、終了後無料で血圧測定も実施しており、健康意識を高めるねらいも感じました。

ただ、最近は開催されていないようなので、「一時的なイベントだったのかな…」と思います。熱しやすいが冷めやすい所もまたルワンダ風。

【写真②:上_近所のガソリンスタンドがスタート地点/下_「トモコも一緒に走ろう!」と声を掛けてくれる主催者のYEGO center統括者】

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【写真③:上_町中を、掛け声を掛けながら皆で走る/下_地域毎か、おそろいのスカーフを巻いて走っている人達も】

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【写真④:上_ゴールの郡庁駐車場に集まり.../下_続けてエアロビ】

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【写真⑤:上_郡長からのコメント/下_血圧測定の実施場所には長蛇の列】

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■ランニング人口増加中

私は毎週(日)の朝一時間程ランニングをしています。日中は日差しが強すぎる為早朝走っていますが、ルワンダ人は皆早起きで、畑仕事をしている人達や水汲みに行く子供達、近所の人と談笑している人々や朝の寄り合いをしている集団...と様々な人と会います。皆と笑顔で挨拶を交わしながら走っています。

そして、最近ランニング人口が増えてきました。スポーツウエア(サッカーウエアが多い)を着て音楽を聴きながら走っている人、クラブチームで走っている人々、時折ストレッチやルワンダ特有の筋トレを織り交ぜながらトレーニングしている人、母子で走っている人々...様々です。毎週顔を合わせるのと、ムズング(=外国人)で走っているのは私くらいなので、皆と顔なじみになってきました。すれ違う時はお互い拍手をして「頑張ってるね!」と称え合うのがルワンダ流(皆息切れしているので、声は出せない...)

ルワンダは標高が高い上に『千の丘の国』だけあってアップダウンが激しいのでちょっときついですが、「高地トレーニングになったらラッキー!」と密かに思っています。

【写真⑥:上_朝のランニングコース。幹線道路で走りやすいが.../下_すれすれを大型トラックが走り抜けるので、結構怖い】

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【写真⑦:ルワンダ人は皆早起き。上_水汲み途中の子供達/中_畑仕事中のおじさん/下_ムズングが珍しくて駆け寄ってくる子供達や若者達】

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【写真⑧:ランニングクラブのようなグループに会う事も】

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■キガリピースマラソン

また、首都では毎年5月に『キガリピースマラソン』が開催されています。これは国際大会で、ケニアやウガンダ等他国からの招待選手も出場する大規模な大会です。

今年私も参加し、ハーフを走っていましたが、後から追いついてきたフルマラソンのトップ選手達に俊足で2回抜かされました(同じコースをハーフは1周、フルは2週走る。ハーフが先にスタートし、続いてフルがスタート)。アップダウンが激しいコースなのでなかなか厳しかったですが、『Car free day』と同じく町中を通行止めにして走るので、普段は走れないコースを通ることが出来、面白かったです。

【tトップページ&写真⑨:キガリピースマラソンの様子】

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また、首都だけではなく、通年各地でも『○○郡マラソン大会』が催されています。『ルワマガナ郡マラソン大会』もあるので、去年は都合が合わず不参加でしたが、「今年は記念に参加したいな」と思っています。

ルワンダはマラソンのトップアスリートが少ないようですが(トレーニング体制の未熟等)、自然のトレーニングコースは潤沢なので、将来「高地トレーニング指定エリア」とかを売りに出せたら面白いだろうな、と思います。

日本でも今はマラソンはブームの感がありますが、ルワンダでもちょっとしたブームの雰囲気を感じています。