2018/10/06 Sat
文化
カラフル布 ケンテ
Me ma mo aha!(メマモアーハ みなさんこんにちは)
先日ガーナの伝統布を織っている、ケンテ村に行ってきました。
壁一面にカラフルな布がぎっしり!!
カラフルすぎて目がパチパチしませんか?!
このケンテは、ガーナの冠婚葬祭で使われる布で、すべて手織りなんです。
なので、なかなかお値段が張る&何しろ重たい…のですが、
やはり美しさは格別!!
ガーナの一般的な結婚式では、新郎新婦おそろいのケンテを着るのが主流。
女性はKaba(ブラウス)とSlit(スカート)と呼ばれる上下をケンテで作り、
男性は部分的にケンテをあしらった服を着ています。
(新郎父、新郎新婦、新郎母の写真)
お父さん世代は、ケンテを体に巻くだけのスタイル。
一見お手軽に見えますが、実はこれ!めちゃくちゃ重たいんです。
12ヤードを体に巻きつけているというから驚き!一体何キロあるんでしょう…
女性はKaba・Slitの上下で6ヤード。ということは、女性の2倍!!
一家の主はパワーを見せるために、昔からこのスタイルがお決まりのようです。
ケンテは、昔々ガーナの中心部、アシャンティ王国で作られ始めたもの。
もともとは、王族用に作られていた、由緒ある神聖な織物です。
ガーナには数多くの民族がいますが、中でもこのアシャンティ王国の勢力は
強かったようで、ケンテは今でもアカン民族の誇り。
一朝一夕で習得できる技術ではない、と熱く語ってくれました。
そんなケンテですが、クラシックなものから、モダンなものまで色々な柄があります。
使っている色も様々。この柄、色ひとつひとつに意味があるらしいですが、
ありすぎて覚えきれなかった…
特にガーナの国旗で使われている、赤、ゴールド、緑はよく使われていますね。
自然の緑、鉱物のゴールドは富の象徴といったところでしょうか。
そして!私もケンテ織りに挑戦してみました!
めちゃめちゃ真剣!(笑)
日本の織物に似てますね。ただ、織り機がかなり伝統的なもの。
踏み板がなく、足の指に糸を引っ掛けてシャフトを動かす仕組みでした。
おじさんに右!左!と合図をかけてもらいながら、足を替え、糸を通します。
全然リズミカルに出来ず、すぐ選手交代させられました。(笑)
ケンテ織りは、古来から男性の仕事。
今でもそのスタイルは変わらないようで、ここでも男性がしっかり働いていました。
というのも、女性は家業があるから、とのこと。
実際ケンテを織り始めると、7時間、8時間座りっぱなし。
彼ら曰、家事をやりながら、という半端な気持ちではダメみたいです。
最近では、日本でもケンテをあしらった商品が出てきているよう。
ぜひ、みなさんもチェックしてみてください!
以上、ガーナの伝統布についてでした。
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